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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

9月30日



今日、俺は、何気なくフェアリーテイルで、紅茶を飲んでいた。


「無事、終わったんだな」


御幸が、俺の隣でコーヒーを飲む。


「ああ。
 終わったんだ……
 後味が悪い戦いだったけど……」

「そうですか……」


斎藤さんが、そう言ってオレンジジュースを飲む。


「二人、付き合ったんだってな、由香ちゃんから電話で聞いたよ」

「あの子……
 そんな事を言ったのですか?」


斎藤さんが、照れながら笑う。


「啓司さんは、霞さんとユニバーサルに行ったし……
 フリーなのは、俺だけか……」

「……兄さん、ここに居たのか?」


亜銀が、そう言って俺の肩を叩く。


「あれ?亜銀君?もしかして、幽霊かい?」


御幸が、棒読みで答える。


「美幸さん、地獄の淵から蘇りました!」


そう言って、ニッコリと笑うと後ろから女の子が現れた。


「あれ?
 千春?なんか雰囲気変わった?」

「あのね、私、死んでいなかったんだって」

「はい?」

「仮死状態で遺体は、亜銀の能力で安全な場所に移動したんだって!」

「そうなのか……
 よかったな」

「うん!」

「兄さん、今、暇だろ?」

「暇って言えば、暇だが……」

「ちと、ある場所に花を届けてほしいんだ」

「花?
 構わないが……」

「じゃ、これを……」


亜銀は、そう言ってメモと花を俺に渡した。

メモの住所には、警察病院の名前が記されていた。


「警察病院?
 入院患者に渡せばいのか?」

「ああ。
 まぁ、行けば分かるよ」


亜銀は、そう言って俺の背中を押して俺を店の外に出した。

※この物語は、フィクションです。


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