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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

3月27日


昨日のユニバーサルスタジオジャパンは、楽しかった。
元ネタが、わからないモノも沢山あったが、それなにり楽しめた。


「今日、ウチに来ない?」

「うん?」

「神様が、遠い場所に行くことを家族に伝えたんだ。
 そしたら、みんな神様にお別れを言いたいって……」

「そうか……」

「ダメかな?」


そう言えば、真由には世話になった。
現世でも、うまくやりくりできたのは真由のおかげだろう。
真由のわがままも聞けるものなら聞いてやろう。
余は、そう思うとゆっくりと頷いた。


「いいぞ」

「ホントに?」

「ああ……」


真由は、余の体を抱きしめた。


「ありがとう」


真由は、そう言って肩を震わせた。


余は、真由の頭を撫でた。

抱きしめることは出来ない。
余が出来ることはそれだけだった。


余は、真由の家に向かった。


真由の父親と母親が温かく俺を迎え入れてくれる。


「神様、いらっしゃい」

「ああ、お邪魔します」


居間に案内された余は、真由の父親に挨拶をされる。
真由の父親が2人きりで話したいことがあるとのことなので、余はそれに付き合う。


「……遠い場所って、海外へ行くのかい?」

「まぁ、そんなところです……」

「……」

「……」

「違うだろう?
 君は、神界へ帰るのではないのかい?」

「どうしてそれを?」


尋ねてみたモノのさほど不思議な気持ちはわかなかった。


「こう見えて、俺も神主だからね。
 君が人間じゃないことくらいわかっていたさ」

「そうか……
 そうだな……」

「真由は、そのことを知っているのかい?」

「ああ、全部話している」

「なら、構わない。
 あの子の我がままに付き合わせてすまないな」

「いえ、余も真由には助けられてばかりでした」

「ありがとう」


真由の父親が笑顔を見せる。
余は、真由に何が出来るのだろうか……?

※この物語は、フィクションです。


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