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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]
2012年06月18日
目を覚ます。
すると美穂がそこにいる。
それが、日常であり平常であった。
美穂が、目を言ひらく。
「どうしたの?」
「いや、なんでもないよ」
「あー。
わかったー。
キスしたいんでしょ?」
「へ?」
美穂は、何を言っているんだ?
「亜金になら、キスされていいよ?」
「ええ?」
美穂が、そう言って俺の口にキスをしてきた。
あれ?
なんか、おかしい。
「タバコの香りがしないみたいだけど……」
「タバコ……
止めたんだ」
「いつ?」
「一昨日」
「そうか……」
タバコの匂いって、そんなにすぐに消えるのか……?
「一は、タバコの匂い好き?」
「いや……
健康でいいんじゃないかな?」
「うん♪」
そして俺は聞いた。
心にもやもやがあった。
それをぶちまけたかった。
「なぁ……
俺は、どうなるんだ?」
「うん?」
「自殺未遂だけでさ……
すぐに退院できないのは理由があるんだろ?」
俺の声は、消えてしまいそうだった。
ただ怖かった。
美穂は考えた後、ゆっくりと口を開けた。
「亜金はね、癌なの。
それも末期の……」
「え?」
頭の中が真っ白になる。
癌?
俺が、癌?
「どこに出来たんだ?」
「脳……」
「死ぬのか……?」
「わからない」
そうか……
俺は、自殺しなくても死ねたのか……
「死なないでね」
美穂が、耳元で囁く。
「どうせほっといても死ぬのだろ?
なのなら、あえて自分からは死なないよ」
「生きてよ」
「頑張ってはみる」
「うん。
頑張って……」
癌か……
それで、美穂はこんなに優しいのか……
口調が変わったのもショックのせいか……
あははは……
おかしいものだ。
この間まで、死のうとしていたのに、いざ死が迫ってきたら急に死ぬのが怖くなった。
何をしているんだろうな……
俺は、ただ怖くなり美穂の体を抱きしめた。
エッチな事はしていない。
ただ温もりが欲しかった……
目を覚ます。
すると美穂がそこにいる。
それが、日常であり平常であった。
美穂が、目を言ひらく。
「どうしたの?」
「いや、なんでもないよ」
「あー。
わかったー。
キスしたいんでしょ?」
「へ?」
美穂は、何を言っているんだ?
「亜金になら、キスされていいよ?」
「ええ?」
美穂が、そう言って俺の口にキスをしてきた。
あれ?
なんか、おかしい。
「タバコの香りがしないみたいだけど……」
「タバコ……
止めたんだ」
「いつ?」
「一昨日」
「そうか……」
タバコの匂いって、そんなにすぐに消えるのか……?
「一は、タバコの匂い好き?」
「いや……
健康でいいんじゃないかな?」
「うん♪」
そして俺は聞いた。
心にもやもやがあった。
それをぶちまけたかった。
「なぁ……
俺は、どうなるんだ?」
「うん?」
「自殺未遂だけでさ……
すぐに退院できないのは理由があるんだろ?」
俺の声は、消えてしまいそうだった。
ただ怖かった。
美穂は考えた後、ゆっくりと口を開けた。
「亜金はね、癌なの。
それも末期の……」
「え?」
頭の中が真っ白になる。
癌?
俺が、癌?
「どこに出来たんだ?」
「脳……」
「死ぬのか……?」
「わからない」
そうか……
俺は、自殺しなくても死ねたのか……
「死なないでね」
美穂が、耳元で囁く。
「どうせほっといても死ぬのだろ?
なのなら、あえて自分からは死なないよ」
「生きてよ」
「頑張ってはみる」
「うん。
頑張って……」
癌か……
それで、美穂はこんなに優しいのか……
口調が変わったのもショックのせいか……
あははは……
おかしいものだ。
この間まで、死のうとしていたのに、いざ死が迫ってきたら急に死ぬのが怖くなった。
何をしているんだろうな……
俺は、ただ怖くなり美穂の体を抱きしめた。
エッチな事はしていない。
ただ温もりが欲しかった……
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