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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]
2012年06月28日
朝から美穂の姿が見えない。
どっか行ったのかな?
そんなことを思いながら病院の庭をウロチョロしていると……
歩ちゃんと手を繋いだ美穂が現れた。
「あ、お兄さん発見♪」
美穂と歩ちゃん……
珍しい組み合わせだな。
「2人ともこんなところでどうしたんだ?」
「今日はね。
たこ焼きの日なんだよー」
歩ちゃんが笑う。
「たこ焼きの日?」
「たまにたこ焼きのおじさんがたこ焼きを作ってくれるだー
タダで食べれるからお兄さんも一緒に行こうよ」
歩ちゃんは、そう言って俺の傍まで美穂と一緒にくると俺の手をぎゅっと握りしめた。
「美味しいらしいよ?
亜金も一緒に行こう」
美穂が、そう言って笑う。
「そうだな……」
病院食にも飽きたし……
ちょいっと食いに行くか。
俺は、ゆっくりと歩ちゃんの歩幅に合わせて歩いた。
俺たちは、広場に向かった。
たこ焼きの良い匂いが広場を包み込んでいる。
「たこ焼きのおじさん!」
歩ちゃんが、俺たちから手を離しそしてそのおじさんの傍に行く。
「歩ちゃんは、いつも元気だね」
そう言ってたこ焼きのおじさんは、ニッコリと笑うと歩ちゃんにたこ焼きを発泡スチロールで出来た箱に入れてくれた。
「はい、お兄さんとお姉さんもどうぞ……」
そう言って、たこ焼きのおじさんは、俺達の分もたこ焼きを作ってくれた。
カリッとしていて、中はとろり。
熱かったけど美味しかった。
「お味はどうだい?」
「美味しいです!」
「それは、よかった」
たこ焼きのおじさんは、ニッコリと笑うと次に待っている子供達にたこ焼きを配っていった。
「美味しいね」
美穂が、微笑む。
猫舌なはずの美穂が、パクパクとたこ焼きを食べている。
やはり、これはおかしい……
たぶん、この子。
美穂じゃない。
俺は、心の中でその答えを導き出した。
朝から美穂の姿が見えない。
どっか行ったのかな?
そんなことを思いながら病院の庭をウロチョロしていると……
歩ちゃんと手を繋いだ美穂が現れた。
「あ、お兄さん発見♪」
美穂と歩ちゃん……
珍しい組み合わせだな。
「2人ともこんなところでどうしたんだ?」
「今日はね。
たこ焼きの日なんだよー」
歩ちゃんが笑う。
「たこ焼きの日?」
「たまにたこ焼きのおじさんがたこ焼きを作ってくれるだー
タダで食べれるからお兄さんも一緒に行こうよ」
歩ちゃんは、そう言って俺の傍まで美穂と一緒にくると俺の手をぎゅっと握りしめた。
「美味しいらしいよ?
亜金も一緒に行こう」
美穂が、そう言って笑う。
「そうだな……」
病院食にも飽きたし……
ちょいっと食いに行くか。
俺は、ゆっくりと歩ちゃんの歩幅に合わせて歩いた。
俺たちは、広場に向かった。
たこ焼きの良い匂いが広場を包み込んでいる。
「たこ焼きのおじさん!」
歩ちゃんが、俺たちから手を離しそしてそのおじさんの傍に行く。
「歩ちゃんは、いつも元気だね」
そう言ってたこ焼きのおじさんは、ニッコリと笑うと歩ちゃんにたこ焼きを発泡スチロールで出来た箱に入れてくれた。
「はい、お兄さんとお姉さんもどうぞ……」
そう言って、たこ焼きのおじさんは、俺達の分もたこ焼きを作ってくれた。
カリッとしていて、中はとろり。
熱かったけど美味しかった。
「お味はどうだい?」
「美味しいです!」
「それは、よかった」
たこ焼きのおじさんは、ニッコリと笑うと次に待っている子供達にたこ焼きを配っていった。
「美味しいね」
美穂が、微笑む。
猫舌なはずの美穂が、パクパクとたこ焼きを食べている。
やはり、これはおかしい……
たぶん、この子。
美穂じゃない。
俺は、心の中でその答えを導き出した。
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