SSブログ

まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年07月21日


土曜日。
熱は、36.5度。

体調は、回復!

俺は、体をベッドから降りて大きく背伸びする。


「あー。
 肉食いたい……」

「じゃ、退院したらBQしない?」


俺の後ろから萌ちゃんの声が聞こえた。
振り向くと萌ちゃんが、立っていた。


「そうだな……
 みんなでBQとか楽しいだろうね」

「うん。
 ゆかりちゃんや太郎君に子供たち。
 きっと楽しいよ。
 あ、亜金君の彼女も忘れちゃダメだね」

「そうだな……」


美穂、元気しているかな?
メールをしても返事来ないし。
電話をかけても出ない。

もしかして、俺、捨てられたのかな?


「明日は手術……
 なんか、胸がドキドキしてる」

「そっか。
 確かめてもいい?」

「ダーメ!
 私の体は、太郎君だけのモノだもーん」


萌ちゃんは、そう言って笑う。


「そんな大声で言われると恥ずかしいっすね」

「あ、太郎。
 お前も来てくれたのか?」

「亜金さんが、風邪だって聞いたから来たんっすけど……
 大丈夫そうっすね」

「ああ。
 2日休めば治るさ」

「なんだ、亜金、元気そうじゃないか」

「小太郎まで来てくれたのか?」

「ああ」


小太郎が、頷きながら俺に袋を渡す。


「なんだこれ?」


俺は、袋を開けるとそこには、数本の大人のDVDが、入っていた。


「わ!亜金君のスケベ!」


萌ちゃんが、顔を赤くして笑う。


「これで、数日はイケるだろ?」


小太郎が、笑う。


「DVDデッキが無いから返す」


俺は、小太郎にDVDを返した。
小太郎は、苦笑いを浮かべながらそれを受け取った。
まぁ、コイツは相変わらずだな……

明日は、萌ちゃんの手術日。
成功しますように。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。