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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年09月05日

水曜日です。

何もない一日。

何も起きない一日。

平和な一日。

いつものように4時を過ぎると子供たちが俺の部屋にやってくる。
ポケットモンスター。

それが、俺たちの絆なのか、毎日来ている。
俺たちは、wi-fiが、無いので特殊ポケモンが入手できない。
なのに美穂は、ちゃっかりと入手している。
なんか悔しい。


俺も外に出た時にでもやるかなと思ったのだが、外に出る気にもなれない。
残暑がまだまだ暑い。


たまには、太郎のいる喫茶店に行くのもいいかもな。


俺は、そう思ったが、子供たちがいるので外には出れない。


「なぁ、充。」

「なんですか?
 元太君」

「俺のコラッタレベル100とお前の色違いギャロップ交換しようぜ?」

「嫌です」


ってか、元太君、コラッタ好きなのかな?
やたらとコラッタを育てているみたいだけど。


「ケチ」

「ケチじゃないです。
 色違いギャロップを出すのに僕がどれだけ苦労したかわかります?」

「コラッタを100にするのもかなり苦労したぞ?」


そうだろうけど、なんだかな……


「ギャロップの苦労に比べればそんなの楽勝ですよ」

「まぁ、いいや……
 俺も頑張って出すから」


元太君は、舌打ちをするとDSを睨んだ。


「ねぇ、充君。
 私、ミュウが欲しい」


歩ちゃんが、そう言うと充君は、首を横に振った。


「ダメです」


充君は、即答した。


「私、ミュウツー……」


愛ちゃんが、そう言うと充君は首を横に振る。


「残念」


愛ちゃんは、残念そうに椅子に座った。

まぁ、そりゃそうだろう。

みんなレアポケモンだしね。


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