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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年10月04日


曇天。

結局昨日の1件では、子供たちの元気が回復する事は無かった。
でも、昨日の夕方、子供たちが俺の部屋にやって来た。

ほとんど話はしなかったけど、子供たちとポケモンをやった。

愛ちゃんは、時折涙を流していたけれど隼人君が、優しく頭を撫でた。
隼人君、大きくなったら持てるだろうな。

案外この2人、結婚したりしてな。


そんなことを思うと少し心が温かくなった。


今日は、ホントにすることがない。
ポケモンを少しやってポケモンの育成をやったけれど……
何か虚しさを感じる。


でも、することがない。
何匹かレベル100になった。
ホワイト(無印)から持って来たミュウが、俺のポケモンの中では、1番強い。
でも、色違いのイーブイが欲しいので、毎日、ジョインアベニューにて毎日イーブイの卵を孵化させるのが、日課になりつつある。


色違いじゃないイーブイが産まれるとパソコンの中に入れることも日課である。
もちろん、未だに色違いは出ない。

まぁ、レアだから出ない出ない。

でも、充君は持っている。

たぶん、あのメンバーの中で1番ポケモンをやりこんでいるのは充君だと思う。

俺は、今日もポケモンをする。


気がつくと千春ちゃんが、ニコニコ笑いながら俺の方を見ている。


「あ、千春ちゃん」

「昨日は、ありがとうね」

「え?」

「はるか先生も、喜んでいたよ」

「でも、結局子供たちの笑顔は……」

「笑顔は、難しいよ。
 でも、亜金さんの気持ち伝わったと思うな~~」

「だといいけど……」

「亜金さんも元気出して下さいね!」

「千春ちゃんは、平気なんですか?」

「え?」

「山本さんが亡くなっても辛くないですか?」


俺が、そう聞くと千春ちゃんは、一瞬泣きそうな顔をした。
それを見て、俺は、後悔した。


「辛いよ。
 でも、そういうのに慣れちゃった」

「そっか……」

「最初の頃は、誰かが亡くなる度に泣いていたけど、千代田さんにその度に注意されていたよ……
 『誰かが亡くなるたびに泣いていたら、この仕事辛いよ!』って……」

「そっか……
 ごめん、余計なことを聞いたね」

「うんん。
 今日は、シーツを変えるからちょっとどっか散歩してきてもらえるとありがたいな」

「わかった」


俺は、ベッドから降りると病院内を散歩した。

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