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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年10月6日


曇。
運動していないのに筋肉痛。
たぶん、運動不足が原因かな?と思っているので銘先生には相談はしなかった。

とりあえず、曇だ。

暑くもなければ寒くも無い。


散歩に出るか……
うん、そうしよう。


俺は、ベッドから降りて部屋を出ようとした。

俺が、扉を開こうとした時、俺よりも早く部屋の扉を開いた。
俺の手は、そのまま前に向かい柔らかい感触が俺の手を刺激する。


「あ……」

「あ……」


女性の声が俺の耳に入ってくる。
俺の視線は下のまま……

上を向くのが怖い。


上を向いて歩こうよ。
涙がこぼれないように~~


こんなBGMが、頭の中に流れる。


「いつまで、触っているのかなー?」


声が、怒っていない。


俺は、勇気を出して顔をあげた。
そして、顔を見る。
顔を少し赤らめた美穂だった。


「なんだ、美穂か……」

「誰だと思っていたの?
 胸の感触で私だとわかんなかった?」


美穂が、ちょっと悲しそうな顔で言う。


「触ったことないから、わかんないよ」

「揉みたければ揉んでいいよ」

「あ、ごめん」


俺は、すぐに手を離した。


「はぁ。
 別にいいんだけど……
 何処に行こうとしてたの?」

「病院の庭を散歩しようかなと……」

「じゃ、私も散歩するー」


美穂が、そう言って俺の手を握り締める。
美穂は、こういうベタベタするのは、嫌いだったと思うんだけど……
まぁ、いっか。


「ああ、行くか」


俺は、美穂とゆっくりと歩き出した。
こういう散歩もいいかもしんないな……


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