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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年11月04日


昨日は、結局食事をしてそのまま美穂と病院に帰った。
何もしないことに美穂は、何も言わなかった。

怒りもしない。
笑いもしない。

ただ、いつもと違うことは眠るとき手をつないで一緒に眠った。

美穂の手が温かく。
心が少し落ち着いた。


ゆっくりと休み7時ごろに起床。
暇なのでパソコンのWindowsのバージョンを7から8にバージョンアップしてみた。

起動が、もっさり……
起動画面が少し地味。

これもコストダウンの影響なのだろうか?


「なんか、ダサいね」


美穂が、そういって笑う。


「うん、ダサいな。
 流石6080円のOS……
 でも、キャンペーンが終わって値上げしてこの起動画面……
 がっかりするだろうな」

「まぁ、その辺はいいんじゃないかな?
 使い慣れたら8もいいんじゃない?」

「美穂ってPCに詳しいの?」

「仕事で使う程度だよ」

「今更だけど美穂の仕事って何?」

「お父さんの病院で総務をやってるんだ」

「そうなんだ……」


派遣じゃないのか……


「そうだよー。
 休みの優遇聴くし給料良いし結構いい病院だよ。
 亜金も退院したら、ウチの病院で働いてみない?」

「え?」

「考えてといてよ」

「うん。
 でも、俺何もできないよ?」

「最初は、何もできないもんだよ。
 徐々に仕事を覚えればいいよ」

「うん。
 そっか……」

「そうそう。
 亜金は、何でも諦めすぎなんだよ。
 物事って亜金が思っているほど悪いもんじゃないんだよ」


そこから暫く俺は美穂の説教を受けた。
なんだろ……

美穂から説教をくらうのは久しぶりのようなきがする。
でも、心地よかった。

こういうのも悪くないかもね……

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