SSブログ

ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2012年12月11日


晴れてはいるものの流石冬。
寒い。


蛭魔が、住むマンションの前で張り込みをする。
もう被害者だ出さない。


俺に目をつけられたこと。
後悔するがいい。


「亜金、あんパン食うか?」


啓司が、そう言って俺にあんパンと牛乳を差し出す。


「どうしてあんパンなんだ?
 そして、この寒い中冷たい牛乳とか……」

「亜金、1日刑事体験だ」

「悪いが俺はあんパンも牛乳も好きじゃないんだ」

「好き嫌いは、よくないな」

「牛乳を飲むとお腹を壊すんだ」

「弱いんだな」

「悪かったな」

「玉藻ちゃんは、あんパン食えるか?」


啓司は、玉藻に尋ねる。
玉藻はニッコリと笑いそれを受け取る。


「亜金の昼ご飯は、抜きだ」

「……コンビニ行ってきていい?」

「ダメだな」

「なんでだよ」

「ヤツが出てきた」


玉藻が、指さす方に蛭魔がいた。


「ミッション・スタートだ」


啓司は、そう言ってゆっくりと蛭魔の後をつける。
俺たちも一緒に歩く。


蛭魔 梶夫。


他人の血を代価に何かを得る。
いったい何を得ているのだろうか?

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

また手術するかも緊急メンテ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。