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ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2012年12月19日


戦いが終わり、今日はゆっくりと寝ようと思っていた……
午前8時ごろ……
俺は、玉藻に叩き起こされる。


「亜金!今日は面接の日だぞ!」


俺は、寝ぼけまなこで玉藻に尋ねる。


「この間、お前の名前で派遣会社に登録しておいた。
 今日の11時から登録の面接だ」

「はい?」

「わかったら、さっさとスーツに着替えて面接に行って来い!
 地図は、ここだ!」


そう言って渡された地図には、心斎橋駅付近の地図だった。


「F社だ。
 ここのビルの6階にある。
 さっさと行って来い」


逆らうことなどできない俺は、面接に向かった。
面接官は、若い女の人で少し可愛かった。
でも、きちんとした人っぽかったのでよかった。


F社には、俺がギフト能力者であることは、伏せておいた。
何故ならギフト能力者であることだけで避けられるケースもあるからだ……

俺もいつまでもフラフラ遊んでいるわけにもいかないしね。
就職はしたい。
一応、ライターもどきの仕事もやっているけれど……
あんまりお金にはならない。
かといって、爺ちゃんが残した遺産を食いつぶす人生もなんか嫌だ……
そう言うわけで俺は、面接に行ったのだ。
事務職で、時給1000円。
実働6時間だから、そんなに稼げないけど、まぁいっか。

とりあえず、事件の記事は明日書くことにしよう。

今日は疲れた……

家に帰ると啓司と数人の警察の人が、俺の帰りを待っていた。


「啓司、どうした?」

「今日は、蛭魔の件で来たんだ」

「そっか」

「礼を言いたくてね。
 これで、ここ一連の連続婦女暴行殺人事件の解決ができた。
 これは、少ないけど警察からの礼だ」


啓司が、そう言って封筒を机の上に置いた。


「そんなの気にしなくていいのに」

「ギフト法に伴っての礼だ。
 亜金は、フリーだからな、報酬は俺たち公務員より格段に上なんだぞ?」

「そうなのか?」

「むしろ俺たちは、公務員だから報酬はゼロだ」

「そっか……
 貰えるものは、何でも貰うよ」


俺は、封筒を受け取った。


「んでは、俺たちは帰るよ。
 仕事がまだ山積みだからな……」


啓司たちは、そう言って部屋を出た。
玉藻と俺は玄関まで見送った。

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