SSブログ

ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2012年12月26日


今日は、中津駅の方まで行き、玉藻の化粧品を買いに行った。

この世の中の何処をさがしても自分専用メイドの化粧品を買いに行く主人などいないだろう。

いや、一部のコアなマニアさんなら、喜んで買いに行くのだろうけど……

俺もついでだから少し化粧をしてもらった。
俺の首周りのシミも少し誤魔化せている。
化粧なんてものは、生まれて初めてしたきがする……


化粧と言うか、カバーマークって言うらしい。

俺の肌を見た瞬間、何種類もの色からチョイスして2種類を選択。
そして、2種類の色を混ぜて俺の肌に合わせて塗っていく……


そしたら、違和感なく俺の肌になじむ。
流石、プロの所業だ!


俺は、少しだけ感激した。


帰り道。
思った以上にカップルが多い。


クリスマスは、終わったんだぞ?


なぜ、手を繋いでいる?

ミニスカートの女の子がいた。
強い風が吹く。

だけど、スカートはめくれない。

何故だ……

そっか。

スカートが短いから、風が当たる部分も少ないのか……
だから、めくれないのか!


俺は、がっかり気分で玉藻の化粧品も買い帰りの駅に向かった。
そして、家の近所のコンビニでプリンと菓子パンを買って帰った。


「ただいまー」


返事がない。


俺は、静かに玉藻の部屋に向かい扉を開ける。


「亜金、帰ってきたのか……」


玉藻が、ベッドから起き上がろうとする。


「寝てていいよ。
 風邪ひいているんだからさ」

「すまない……」

「ほら、化粧品も買ってきたぞ」

「ありがとう」


玉藻が小さく笑う。


「プリンも買ってきた。
 これでも食べて元気出して」

「ああ……」

「食べさせてあげようか?」

「自分で食べれる」

「そっか……」


玉藻は、頬を赤らませて笑う。
玉藻は、昨日あれから風邪をひいてしまった。
熱は、39.8度もある。

だから、安静にしてもらわないとね……

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。