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ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2013年01月14日


月曜日。
三連休の最終日。
だけど、ニートの俺には関係ない。


今日も俺は、夕貴さんの病院に向かう。
病院に向かう途中、1人の女の子と出会った。
この女の子の顔を俺は、見たことがある。


女の子が、ゆっくりと俺に近づいてくる。


「私の忠告、聞きいれてはくれなかったのね」


赤茶色の髪に整った顔立ち。
美少女と言ってもいいだろう。

この顔、この挑発する声……
皆河 夢……


「あー。
 夢ちゃんだね」

「夢ちゃん!
 馴れ馴れしい呼び方止めてくれない?」


夢ちゃんは、目を尖らせて怒る。


「まぁ、年下だし、夢ちゃんでいいじゃん」

「まぁ、いいわ。
 私の忠告、どうしても気けないの?」

「忠告って?」

「『卓の事件に関わらない』って、前に言ったわよね?
 でも、貴方は、加害者である水菜 夕貴に会っている」

「夢ちゃん見たいなのから守るためだよ」

「私の身体好きにしてもいいのよ?
 それでも、言うこと聞けないの?」

「夢ちゃん、どう見ても18歳未満だよね?
 俺、未成年淫行で捕まっちゃうよ」

「へ?」


夢ちゃんは、首をかしげる。


「え?」


俺は、何かまずいことを言ったのかな?


「何をするつもりなのよ?」

「え?
 好きにしていいってそう言うことじゃないの?」

「キスとかそんなんじゃないの?」

「えっと、もっと過激な……」


俺が、そこまで言いかけると夢ちゃんの顔が、だんだん赤くなっていく……


「ななななななな!
 何考えているのよ!
 このスケベ!変態!死んじゃえ!」


夢ちゃんは、そう言って俺の顔にパンチをした。
俺は、それを避けた。
夢ちゃんの身体が、俺の身体に急接近した。
夢ちゃんは、俺から距離をとるとこう言った。


「亜金のバ~カ~!!」


そして、夢ちゃんは、そのまま何処かへと消えていった。
あの子、何をしに来たのだろう……


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