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ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2013年01月15日


火曜日、曇り。
3連休が終わったもののニートの俺には関係ない。
今日も、夕貴さんが、入院する病院へ行く。

今日は、夢ちゃんはいないみたいだ。
学生っぽかったしね。
今日は、学校があるのだろう。

今日は、ジョフランのシュークリームを手土産に夕貴さんの部屋に向かう。


「夕貴さん、また来たぞー」

「……」


夕貴さんが俺を睨む。


「そう睨まないで……
 今日は、ジョフランのシュークリームを持ってきたよ」

「……」


夕貴さんが、静かに携帯電話を弄る。


【シュークリームを食べたい気分じゃないです】


「じゃ、何が食べたいの?」


夕貴さんが、無言で携帯を弄る。


【エクレア】


「……チョコ塗ろうか?」


夕貴さんが、首を横に振る。


「まぁ、今日は、シュークリームで我慢してよ」


夕貴さんが、ため息を着いた後、俺からシュークリームを受け取った。
そして、それを美味しそうに食べてくれた。

まぁ、よかった……


「おい、お前……」


男の声が、俺の耳に入ってきた。
振り返ると男子学生が、立っていた。


「何?」

「お前こそ何だ?」

「俺、俺は亜金」

「亜金?
 あぁ、姉貴の知り合いの半ストーカー男か」

「俺ってそんな印象なのか……」


俺は、少しガッカリした。
姉貴ってことは、この子が卓君をイジメていた。
水菜 瑞樹君かな?


「で、何の用だ?」


瑞樹君が、そう言って俺を睨む。


「護衛だよ。
 護衛……昨日も、君のお姉さんを狙った男の仲間がここに来たんだからね」

「なんだと?」


瑞樹君の顔が、歪む。
俺は、簡単に昨日の出来事を説明した。
そして、瑞樹君は、ため息を着いた後、俺に「出ていけ」と言って部屋を追い出された。

はぁ……
とりあえず、今日は、帰るか。


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