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ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2013年02月12日


火曜日、曇り。
最近、手足の痺れや痛みが酷い……
俺の体は、大丈夫なのだろうか?

今日は、調査に向かうため淀屋橋に向かった。


すると杉浦さんが、俺を見つけるなり飛びついて来た。


「亜金さん!
 無事やったんやね?」

「え?ああ……うん」

「連絡取れへんかったから心配しやんやで?」


ああ、そうか。
警察に軟禁されてたからな……
巻き込んじゃいけないと思って杉浦さんには、連絡を入れなかったんだった。


「まぁ、ちょっと色々あってね」

「色々?」

「俺、警察の特務捜査官になったから……」

「へ?」

「いろいろあってね。
 成り行きで……」

「まぁ、深くは聞きませんが成り行きでなれるモノじゃないですよ?」


杉浦さんの口調が仕事モードに変わる。


「大丈夫。
 連続放火犯の犯人を捕まえるつもりだし、その記事も書くよ」

「そうですか……」

「うん」


杉浦さんが、ニッコリと笑う。


「なら、ウチからは、何も言わん。
 就職おめでとう」

「ありがとう」


杉浦さんが、オフモードになったので、少し安心する。


「うん。
 その顔、ええ顔や!」

「亜金……
 仕事サボってナンパか?」


玉藻が、そう言って現れる。


「ナンパじゃない。
 会話だ……」


俺が、そう言うと玉藻は、杉浦さんの方を見る。


「って、杉浦さんじゃないか……」

「玉藻ちゃんもおひさやな!」

「ああ。
 そうだな。
 元気にやってたか?」

「ウチは、元気が取り柄やさかい大丈夫や」

「そうか……」


杉浦さんは、そう言って玉藻の胸元のバッチを見る。


「玉藻ちゃんも特務捜査官になったん?」

「ああ……」

「玉藻ちゃんも、頑張ってるんやねー
 ウチも、資料集め頑張るわ」

「うん!」

「んじゃ、2人ともバイバイ!
 ウチは、これから彼氏とデートやねん!」


杉浦さんは、そう言って俺たちに手を振って別れた。
杉浦さん……今日は、休暇だったのかな?
なんか、とても楽しそうだったけど……
いいなぁー。
俺も異性とデートしたいぞ。

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