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ギフト(小説) [ギフト(小説)]
2013年02月22日
昨日、傷だらけで帰ったら主治医と看護師さんに怒られた。
「なんで、怪我しているんですか!
何をしたら、そんな怪我をできるんですか!
小学生ですか!」
担当医の、栄 里杏(さかえ りあん)ちゃんに俺は怒鳴られる。
「ご、ごめんなさい……」
「ごめんで済んだら医者はいりません!」
里杏ちゃんが、怒鳴る。
里杏ちゃんの身長が低く歳も16歳。
16歳なのに外科医……
もちろん内科も見れるけど、外科専門らしい。
御幸と同じく、この子もギフテッドだ。
ギフテッド、簡単に説明すると知性が普通の人より高い。
ギフテッドにもいろいろ種類があるんだけど、御幸と里杏ちゃんは、知性OEに分類されるギフテッド。
一般に広く知られているギフテッドと言っていいだろう。
ちなみに、OEとはOverexcitabilitiesの略で、漢字にすると過度激動らしい。
詳しいことは俺は知らない。
「ちょっと、私の話、聞いてます?」
里杏ちゃんが、そう言って怒鳴る。
「あ、うん。
聞いてるよ」
「はぁ。
とりあえず傷を見せてください」
「うん」
俺は、腕を出した。
「怪我をしてるの腕だけじゃないでしょう?
服を脱いでください」
「え?」
「『え?』じゃ、ありません!
さっさと脱ぐ!」
俺は、里杏ちゃんに服を脱がされると傷口に手を当てる。
すると俺の傷が、見る見る癒えていく……
「凄い……
気持ちいよ……
温かくてほんわかする」
「これが、私のギフト能力、ドクターです!」
「へぇ。
凄いね。
里杏ちゃんがいるのなら、毎日怪我しても大丈夫だね!」
俺は、安心した。
しかし、里杏ちゃんが、怖い笑顔で笑う。
「毎日怪我してきたら、殺します」
「え?」
「そんなのダメです」
「でも、俺は修行しなくちゃ。
火蛾に勝てない」
「ひとり戦おうとするから負けるんです。
みんなで力を合わせないと……
ひとりは、皆の為に、皆はひとりのために……ですよ!」
「うーん。
たぶん、戦闘になると他にいる強い人ともひとりで戦わなくちゃいけないんだ。
そうしないとこの戦いに生き残れない」
俺は、そう言って自分の中で自信を失った。
その間も体の傷だけは里杏ちゃんに癒してもらった。
昨日、傷だらけで帰ったら主治医と看護師さんに怒られた。
「なんで、怪我しているんですか!
何をしたら、そんな怪我をできるんですか!
小学生ですか!」
担当医の、栄 里杏(さかえ りあん)ちゃんに俺は怒鳴られる。
「ご、ごめんなさい……」
「ごめんで済んだら医者はいりません!」
里杏ちゃんが、怒鳴る。
里杏ちゃんの身長が低く歳も16歳。
16歳なのに外科医……
もちろん内科も見れるけど、外科専門らしい。
御幸と同じく、この子もギフテッドだ。
ギフテッド、簡単に説明すると知性が普通の人より高い。
ギフテッドにもいろいろ種類があるんだけど、御幸と里杏ちゃんは、知性OEに分類されるギフテッド。
一般に広く知られているギフテッドと言っていいだろう。
ちなみに、OEとはOverexcitabilitiesの略で、漢字にすると過度激動らしい。
詳しいことは俺は知らない。
「ちょっと、私の話、聞いてます?」
里杏ちゃんが、そう言って怒鳴る。
「あ、うん。
聞いてるよ」
「はぁ。
とりあえず傷を見せてください」
「うん」
俺は、腕を出した。
「怪我をしてるの腕だけじゃないでしょう?
服を脱いでください」
「え?」
「『え?』じゃ、ありません!
さっさと脱ぐ!」
俺は、里杏ちゃんに服を脱がされると傷口に手を当てる。
すると俺の傷が、見る見る癒えていく……
「凄い……
気持ちいよ……
温かくてほんわかする」
「これが、私のギフト能力、ドクターです!」
「へぇ。
凄いね。
里杏ちゃんがいるのなら、毎日怪我しても大丈夫だね!」
俺は、安心した。
しかし、里杏ちゃんが、怖い笑顔で笑う。
「毎日怪我してきたら、殺します」
「え?」
「そんなのダメです」
「でも、俺は修行しなくちゃ。
火蛾に勝てない」
「ひとり戦おうとするから負けるんです。
みんなで力を合わせないと……
ひとりは、皆の為に、皆はひとりのために……ですよ!」
「うーん。
たぶん、戦闘になると他にいる強い人ともひとりで戦わなくちゃいけないんだ。
そうしないとこの戦いに生き残れない」
俺は、そう言って自分の中で自信を失った。
その間も体の傷だけは里杏ちゃんに癒してもらった。
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