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ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2013年03月07日


時の巡礼者の覚醒。
それは、何を意味するのかわからない。
だけど、思った。

俺はこの力を手に入れることで、何かを得た気がする。

力も大幅にアップした。

今の俺なら、もしかしたら、白銀に勝てるかもしれない。


俺は、空を見上げて手を握りしめた。


「よう……
 久しぶりだな」


そう言って俺に声をかけてきたのは、蛭魔だった。


「お前……
 出てきたのか?」

「白銀さんに出してもらった」


蛭魔梶夫。

ずっと前に、俺が警察に渡した相手だ。
人間の血を飲み力を得るギフト能力者だ。
特に若い女性の血を好み体を透明にさせることができる能力。

連続婦女暴行殺人事件の犯人だ。


「お前もベルゼブブだったのか?」

「ああ。
 さて、とりあえずお前の血を貰おうじゃないか」

「うん?」

「野郎の血なんて興味ないが……
 あの人の命令だ……」


蛭魔は、自分の体を透明化させる。


「……ふぅ」

「さぁ、亜金!
 俺が、何処にるかわからないだろう?」


蛭魔が、ケラケラ笑う。
あまりにも笑うので俺は、その声がする方に獏を放つ。
すると、あっさりと蛭魔は、捕まえることができた。


「あら?意外とあっさりなのね」


夢ちゃんが、そう言って現れ俺を睨む。


「夢ちゃん。
 今なら遅くない、こっちに来い」

「断るわ……」


俺は、蛭魔に触り蛭魔を啓司の所へワープさせた。


「蛭魔は、もう警察の所へ移動させたよ!」

「へぇ、そんな技を覚えたんだー」


夢は、目をキラキラと輝かせる。


「もう一度聞く。
 俺たちの元に来るんだ!」

「いけるわけないでしょ?
 私は、もう戻れないわ……
 戻れないところに来てるの!」


夢ちゃんが、涙目でそう言うと夢ちゃんの後ろに白銀が現れる。


「そうですね。
 あなたはもう用済み。
 脳なしには死んでもらいましょう」

そして、夢ちゃんの背中に手を当て、水の刃を打ち放つ。

白銀は、夢ちゃんが、傷まみれになったのを確かめると笑いながら姿を消した。
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