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ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――4月18日


「空猫さん凄い……」


俺は、思わず声をあげた。


「まぁ、これくらいのことは余裕だよ。
 だけど、問題なのは……」


空猫さんが、そう言うと星さんと顔を合わせる。


「このような状態を作った奴がいる」


星さんは、そう言うと星さんの乗るED、エルフマンで、サクライーターFのお腹の中に腕を突っ込んだ。
サクライーターFは、まだ生きているのかうめき声をあげた。

そして、サクライーターFのお腹から赤い石を取り出した。


「それは?
 賢者の石?」


俺は、星さんに尋ねた。


「亜金君、よく知ってるね。
 だけど、これは人工賢者の石だね」

「人工物?」


星さんの問いに俺は、首を傾げる。


「人工賢者の石……
 人やモンスターに強力な力を与えるという人工鉱石だよ。
 本物の賢者の石を食べられていたら、僕たちは生きてはいないだろう」


星さんは、ため息交じりに答える。


「で、卵はどうするの?」


空猫さんが、星さんに尋ねた。


「この場で処分しよう」

「目玉焼きにしないの?」

「お腹壊すぞ?」

「やっぱり?」


空猫さんが、そう言って笑う。


「ちょっと遅かったようだな……」


プレゲトンが、不敵に笑う。


「何が……?」


俺は、後ろを向きプレゲトンに尋ねた。


「亜金!周りを見ろ!
 卵が孵化を始めるぞ!」

「……え?」


卵が、ゆっくりと動き6匹の卵からサクライーターFが、孵化した。
そして、亜金の乗るフェアリーセットの方を見た後、叫びだした。


「倒すしかないようだね」


星さんが、そう言ってムチを構える。
空猫さんは、扇子を構える。
俺は、大剣を構えた。

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