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ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――4月25日


一通の手紙が星さんの元へ届けられた。
そして、星さんは、星さんの部屋で俺たちが集まったことを確認すると、それを星さんが読み上げる。


「サクライーターF及びドラゴンハーピーは、亜種であり人口生命体である可能性がある。
 よって危険な人口生命体を作った人物の拘束を命ずる」


星さんが、これを読んだ後にため息をつく。


「ずいぶん難解な仕事を任されたね」


空猫さんがニコニコ笑いながら、扇子を広げる。


「俺で、出来ることなら手伝いますよ」


俺は、ただそう思って返事をした。


「亜金君、ありがとう」

「オイラも手伝うよ。
 昨日の和服を着てもらった件で、1日であの店舗1千万の収益が得れたからね」

1千万円……
そんなに売れるモノなのかな……


「ありがとう。
 すまないな……」


星さんは、申し訳なさそうに謝った。


「気にしない♪気にしない♪」


空猫さんは、ニコニコ笑いながら扇子を仰いだ。


「Dr.クレハというヤツが一枚噛んでいると上は睨んでいるんだ」


星さんが、そう言うと空猫さんが、ニコニコ笑いながら言う。


「あのマッドサイエンティストね。
 楽しくなりそうだね」


空猫さんは、そう言って立ち上がる。


「どうしたの?」


俺の質問に空猫さんが答える。


「亜金君、次の仕事だよ。
 Dr.クレハを倒すんだ」

「倒す?」

「うん」

「ファルシオンとしては、法的処置を与えなければならないんだ。
 亜金君、プレゲトンさん、ピノちゃん、協力してくれないか?」


星さんは、そう言って頭を下げる。
俺は、頷いた。
乗りかかった船だ。
最後まで付き合おう!

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