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ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――4月27日

さて、どうする?

敵は、無限。
戦力は、3機、どうみても自殺行為だけど……


「弱気になるな!亜金君!」


星さんが、そう言って呪文の詠唱を始める。


「でも、ジャミングをされていて広範囲兵器や広範囲魔法を使えないんじゃ、この人数は戦えないよ……」


俺がそう言うと星さんが笑う。


「敵味方を認識しない技なら使っても問題ない」


それを聞いた空猫さんは、ニコニコ笑いながら「なるほど」と言った。


「空猫君は、前方広範囲兵器や魔法をもってるかい?」


星さんが、そう言うと空猫さんは、ニコニコ笑いながら扇子を広げる。


「もちろん。
 広範囲兵器持ってるよ」

「なら、亜金君に背を向けてくれ」


星さんが、そう言うと空猫さんは、ニコニコ笑いながら扇子を閉じる。


「なるほど、そういうととね。
 オイラは、ドラグキラーを使うよ」


空猫さんが、そう言うと星さんも頷く。


「一応、ドラゴンだしね。
 ドラグキラーの魔法は、効果的かもしれない」


星さんが、そう言うと呪文の詠唱をはじめ、空猫さんも呪文の詠唱を始めた。
広範囲兵器とは、EDの持つ兵器のこと。
広範囲魔法とは、人間が使う魔法のこと。
兵器は、EDのエネルギーや弾数を消費する。
魔法は、パイロットの精神力、MPと言われるものを消費する。


「亜金!
 主も両手から放つ魔法あるだろう?
 それを使え!」


プレゲトンが、そう言って俺に指示を出す。


「わかった……」


俺も呪文の詠唱を始めた。


「みんな、準備はいいかい?」


星さんが、そう言うと俺と空猫さんは頷く。


「ドラグキラー!!」


空猫さんと星さんが、同時に魔法を放つ。
閃光が、ドラゴンハーピーを襲い姿を消していく。
俺も、バンと言う光魔法でドラゴンハーピーを炭に変えた。


「とりあえず、一層は、出来たみたいだね」


星さんが、安堵のため息をつく。


「さぁ、黒幕さんに出てきてもらおうかな?
 今の一層攻撃で、生産機も壊れたみたいだしね」


空猫さんのその一言で、白衣を着た1人の男が現れる。
中年のおじさんと言った感じだった。

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