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ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――4月28日


「これだから、ガキは困る……
 魔力の差をわかっていないようだ」


男が、そう言って俺の方を見る。


「お前が、Dr.クレハか?」


星さんが、そう言って指をDr.クレハに向ける。


「いかにも……
 ワシが、クレハだが……」

「危険合成生物作成法に基づいてお前を逮捕する!」


星さんは、そう言って指先から草のムチを出した。


「ワシも簡単に捕まるわけにはいかないのでね……」


クレハは、そう言ってEDを召喚する。
白い白衣を着た人型のEDだった。
EDは、基本的にその人の個性によって姿をするタイプとEDの素質が無く量産型のEDにのるタイプがある。

クレハのEDは、前者である。

ED協会に登録されているEDなら、亜金のモニターにED名が表示される。
しかし、クレハのEDを照会したが、その名は現れず【該当データ無し】とモニターに表示された。


「該当なし……
 つまり、否認可ED……
 僕は、貴方を即拘束する!
 悪!滅!獏!」


星さんが、そう叫ぶと草のツルがクレハのEDを包み込む。
しかし、クレハのEDは、そのツルを焼き切る。


「残念だが、ワシのマッド・ブレスには、この手の技は効かん!」


クレハは、そう叫ぶと嬉しそうにエルフマンに向けてメスを投げる。
星さんは、エルフマンのムチでそのメスを薙ぎ払う。


「相手は、星さんだけじゃ、ないよ?」


今度は、空猫さんが、スマイリーで零距離でドラゴンキラーを放つ。
しかし、マッド・ブレスは無傷でスマイリーを蹴り飛ばす。
ドラゴンキラーの爆風の中からマッド・ブレスを識別し俺は、プレゲトンでマッド・ブレスを切り付ける。


「どこを狙っておる?」


マッド・ブレスは、俺の背後に回り炎の息を吐きかける。


「く……」


俺は、思わず声をあげる。


「大丈夫だ、亜金。
 今のフェアリー・セットには、誰が乗っていると思っている?」

「え?」

「地獄の炎の河と呼ばれるプレゲトン様だぞ?
 この程度の炎では、ダメージは受けん!
 ほれ、相手を見てみろ、きょとんとしているぞ」


俺は、マッド・ブレスの方を見た。
すると確かに固まっている。


「ほう……
 ワシの息を受けて生き延びるとは……」


クレハは、嬉しそうに笑い声をあげると俺を睨んだ。
こちらもダメージを与えれないのは、同じ。
どうやって勝つ?

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