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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

2月3日


知ってるか?
今日は、節分らしい。
節分は、鬼に豆をぶつける日だ。


なので余は、豆を学校に持って行った。
クラスの誰よりも早く到着して、ヤツが来るのを待つ。


「お?
 神様、おはよう。今日も早いな」


そう言って現れたのは、クロと遊楽だった。


「うむ。おはよう。
 主たちも早いな。」

「俺たちは、朝練があるからな」

「朝練?」

「俺たちは、手芸部なんだ」


クロが答える。


「手芸部に朝練とかあるのか?」

「ああ。
 おかしいか?」


遊楽が言う。


「いや、おかしくはないが、何をしているのだ?」

「財布とか作っている」


遊楽が、そう言うとクロと二人でお揃いの財布を余に見せてくれた。


「皮か?」

「ああ」

「そうか……」

「んじゃ、俺たちは朝練に行ってくる」


遊楽とクロは、そう言い残すと教科書を自分の席に入れた後、教室を出た。


うむ。
忙しそうだな。


そして、余は待った。
10分ほど待った。
するとヤツが来た。


「鬼はー外!」


余は、そいつに向けて豆をぶつける。


「誰が鬼なのよ!」


そいつの頭に角が生えるのが見える気がする。


「まぁ、気にするな万桜」


続いて亜金が入ってくる。


「福はーうち!」


亜金に豆をぶつける。
亜金が豆鉄砲を受けた顔をしている。なんか面白い。


「って、どうして私は、鬼なのよ!」


万桜が五月蠅いけどまぁ、いいか……


※この物語は、フィクションです。


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