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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

2月5日


さて、今の現状を簡単に説明しよう。
結局余は、昨日、万桜に洋服を買った。
どこのメーカーとは、言わないが、占めて1万5千円の服を買わされた。

万桜は、悪魔だ、いや魔族なのだが……
悪魔だと思う。


まぁ、そこまではいい。
なんというか……今は、真由と2人で、心斎橋に来ている。

昨日の帰り万桜と帰っていたら真由と出会い、万桜が真由ともデートをしろと言うのだ。
それで、豆をぶつけたことは、チャラにしようと言うのだ……


真由は、遠慮していたが、万桜の押しの一手により、余と真由はデートすることになった。


「神様、ごめんね……」

「ん?どうした?真由」

「私とデートとか嫌だよね?」

「いや、そんなことは無いぞ……」


余は、苦笑いを浮かべて答える。
万桜に比べれば真由は、天使だ。
服もすぐに選ぶし、自分の服の分は自分で払うし……


「……はぁ」


真由が、ため息をつく。


「どうした?」

「ごめんね。
 私、きちんとしたデートとか初めてだから、どうやったらいいかわかんなくて……」

「あー。
 なんだ、そう言うのはいつもの通りでいいと思うぞ?」

「いつもの通り……?」

「ああ……」


余が、そう言った時、余は見てしまった。
全身紅い服を着た男を……

異様な殺気を放っている。


真由も、その気配に気づいているようだった。


「神様、私の後ろに隠れて」

「む?」

「神様は、私が護る……!」


紅の魔道士は、余と真由の方にゆっくりと歩いてくる。


「ほう。
 私の気配に気づくとは、そこの娘はなかなかやるようですね……」

「ど、どういう意味かな?」

「私は、宣戦布告に来たのですよ」

「宣戦布告だと?」

「ええ。
 明日、貴方の学校を襲います。
 あの学校は、これから我々にとって脅威になりかねませんから……」

「余が狙いなら直接余を狙えばいいだろう?」

「何もわかっていませんね」

「なんだと!」

「一応、忠告はしました。
 あとは逃げるなり戦うなり好きにしてください」


紅の魔道士は、そう言い残すとその場から姿を消した。
恐らく魔法を使ったのだろう……
さて、どうする?


※この物語は、フィクションです。

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