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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

2月7日


昨日は、あの後、大変だった。
教師は燃やされたモノの命は助かった。

だが、意識は戻ってないらしい。


確かに赤の魔道士の言うように殺してはいなかった。


「うむむむむ」


余は、頭を抱え考えた。
誰よりも早く教室で悩んでいた。
教室には、余と万桜しかいない。


「昨日のことを考えているの?」


万桜が、話しかけてきた。


「ああ。
 昨日ヤツが言っていた戦力のことが気になってな」

「そのことね……」


『ほう……
 プレゲトンもこちらにいるのですか……
 神の使者も居て魔王と魔族……
 なかなかの戦力が集まってますね』


神の使者とは?
魔王と魔族とは?

だいたいの予想はついている。
だが、アイツらが戦うのかさえ疑問だ。


「ああ」

「そのことなんだけど……
 美神姉弟のことは、わかる?」

「ああ、前に会ったな……」

「藍さんと零君なんだけど、あの子たちは、美の神、フレイの化身なの。
 私たちよりも先にイクシルの加護を受けているわ」

「そうか……」

「驚かないの?」

「ああ。
 なんとなくだが予想はついていた。
 恐らく魔王と魔族と言うのは、クロに遊楽のことだろう……?」

「うん」

「恐らく今の余よりも遥かに強い。
 だが、戦力に加わってくれるかは、謎だ」

「……そっか」

「ああ」

「でも、私、任務の途中みんなに助けてもらったことがあるんだ」

「そうなのか?」

「うん。
 あと空猫先輩にもね……
 この学校はね、そう言う強い人の集まりなんだ。
 特殊能力を持った人が集まったりしてるの。
 だから、私も貴方も簡単に入学できた……」

「この学校は、どういう学校なのだ?」

「詳しくは、わからないけど黒曜兄様曰く、強い人の集まりだとしか聞かされてないわ」

「そうか……」


だとすると、この学校全体では、戦力はまとまっているのか?
それの視察に赤の魔道士は、来たのか?

余には、まだわからないことが沢山あるのだな。


※この物語は、フィクションです。


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