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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

2月25日


今日は、冷たい雨が降っている。
余は、病院を退院する。

安静にした方がいいらしいが、余は赤の魔道士と白銀を探すことにする。


とりあえず、カリスファーの情報を元に1人で色々動く。
万桜にも亜金にもプレさんにも伝えていない。

巻き込みたくないからだ。

しかし、目標のモノはあっさりと見つかった。
と言うより見つけられてしまった。


「お探しのモノは見つかりましたか?」


全身赤一色の服を着た男。
丁寧な口調。

間違うはずもない、赤の魔道士だ。


「白銀は、一緒じゃないのか?」

「さて……今日は、会ってませんが……」

「会っていなくても場所位わかるだろう!?」

「貴方もわかるんじゃないですか?
 神の目を使えば……」


そう神の目を使えばわかるはずだ。
だが、見つけることが出来ない。


「……」


余は、赤の魔道士を睨みつける。


「見つけることが出来ないのですね?
 それは、貴方が弱いからですよ」

「ああ。
 余は弱い!だから、こうやってしらみつぶしに探しているのではないか!」

「弱いのに復讐ですか?
 今の貴方では、白銀さんどころか雫さんにでさえ、勝ち目はありませんよ?」

「雫?
 どうしてそいつの名前が出てくるのだ?」

「おめでたい人です
 賽は投げられたってことですね」


嫌な予感が頭の中によぎる。


「万桜たちに何かしたのか?」

「もう終わったのかもしれませんし、まだ終わっていないかもしれません。
 そして、まだ最中なのかもしれません」

「どういう意味だ!?」

「言葉のままです。
 貴方は近いうち、さらなる絶望に落ちるでしょう」


赤の魔道士は、そう言うと姿を消した。


「移動魔法か……」


余は小さく呟く。
そして、余は万桜を神の目で確かめる。

すると亜金がプレさんを武器に万桜が戦っている。
亜金、プレさんを……三剣の一つを使いこなすことができるようになったのか。
って、そんなことは、どうでもいい。
どうして亜金と万桜が、戦っている?

万桜は防戦一方、亜金は容赦なく攻撃している。
それを楽しそうに見ている雫。

余は、2人の場所へと足を向けた。


※この物語は、フィクションです。

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