かみさまのにっき [かみさまのにっき]
3月3日
今日は、土曜日。
昨日の襲撃は、アスペルガーだけだった。
とりあえず、今日も学校に向かう。
何が起きるかわからんからな……
「明かりをつけましょ。
爆弾にドカンと一発、消し炭に……」
そんな歌声が聞こえてきた。
余は、ゆっくりとその声の方に向かう。
「主は、誰だ?」
「俺か?
俺は、ボム。ボム・クライマー。
歌う漢だ」
「歌手か?」
「違う。
漢だ!」
「……テオスか?」
「テオス?
なんだ、それは?」
……普通の人間か?
それにしては、魔力が桁外れだぞ?
テオスでないのなら今は関わらない方が良いな。
「いや、何でもない」
「テオスとは、赤の魔道士や白銀のいる所か?」
余は、構える。
「お前もアイツらの仲間か?」
ボムが、余に睨みつける。
「違う……」
「ならいい。
アイツらは、歌を理解しねぇ。
アイツらは、敵だ!」
「余にとってもテオスは、敵だ」
「そうか……
かと言って、敵の敵は味方とは限らない。
主は、ここで何をしている?」
「俺は、テオスがここに来ると聞きやって来た。
俺は、ここに歌いにやってきた。
それ以上に理由などいるか?」
「これから始まるのは、戦争だ……
歌など何の役にも立たん!」
「お前も歌を理解できないのか……
残念だな」
ボムは、そう言い残すとその場を去った。
「……なんなんだ?
アイツは」
余にも理解できないことがあるんだな。
世界は広いんだなと実感した。
※この物語は、フィクションです。
今日は、土曜日。
昨日の襲撃は、アスペルガーだけだった。
とりあえず、今日も学校に向かう。
何が起きるかわからんからな……
「明かりをつけましょ。
爆弾にドカンと一発、消し炭に……」
そんな歌声が聞こえてきた。
余は、ゆっくりとその声の方に向かう。
「主は、誰だ?」
「俺か?
俺は、ボム。ボム・クライマー。
歌う漢だ」
「歌手か?」
「違う。
漢だ!」
「……テオスか?」
「テオス?
なんだ、それは?」
……普通の人間か?
それにしては、魔力が桁外れだぞ?
テオスでないのなら今は関わらない方が良いな。
「いや、何でもない」
「テオスとは、赤の魔道士や白銀のいる所か?」
余は、構える。
「お前もアイツらの仲間か?」
ボムが、余に睨みつける。
「違う……」
「ならいい。
アイツらは、歌を理解しねぇ。
アイツらは、敵だ!」
「余にとってもテオスは、敵だ」
「そうか……
かと言って、敵の敵は味方とは限らない。
主は、ここで何をしている?」
「俺は、テオスがここに来ると聞きやって来た。
俺は、ここに歌いにやってきた。
それ以上に理由などいるか?」
「これから始まるのは、戦争だ……
歌など何の役にも立たん!」
「お前も歌を理解できないのか……
残念だな」
ボムは、そう言い残すとその場を去った。
「……なんなんだ?
アイツは」
余にも理解できないことがあるんだな。
世界は広いんだなと実感した。
※この物語は、フィクションです。