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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

3月4日


今日は、日曜日。
何もない日常、何もない平和。
何もない日々。

そんな世界に余は、生まれたかった。

今日は、玉藻や万桜、クロや遊楽、真由と手分けして亜金の捜索をした。
余は、真由と行動を共にした。
しかし、亜金の尻尾すら掴めなかった。


他のメンバーは、どうだろう……?


余は、携帯を使って万桜に電話を掛けた。


「はい、柊です」

「万桜、そっちの状況はどうだ?」

「全くダメ。
 さっきクロ君にも電話を掛けたけど亜金君の目撃証言すら取れないわ」

「そうか……」

「そっちはどう?」

「全くダメだ」

「そう……
 もうすぐお昼だしいったん合流しない?」

「そうだな……」

「じゃ、11時30分に枚方市駅の改札口前で、待ち合わせをしましょう」

「……ああ」

「クロ君には、私から連絡するね。
 じゃ、また後で」


万桜は、そう言って電話を切った。


「万桜ちゃん、どうだって?」


真由が、心配そうな声で言った。


「目撃証言すら見つからなかったそうだ……」

「そっか……」

「とりあえず、11時30分に枚方市駅の」改札口前に集合だ」

「わかった。
 そこに行くまでも、亜金君の情報を集めよう!」

「そうだな」


余は、亜金の写真を持ち道行く人に亜金の写真を見せて歩いた。
しかし、手掛かりは一向に見つからなかった。


「あ、神様に真由ちゃん!」


女の子の声が聞こえる。
余が振り向くと、そこには、笹鈴と来栖が居た。


「あ、笹鈴ちゃん」

「お2人は、デート?」

「いや、亜金を探している」

「そっか……」

「主らは、知らぬか?
 亜金の居場所を……」

「すまない。
 俺達にはわからない」


来栖が、申し訳なさそうに謝る。


「いや、主が悪いわけじゃない」


余は、そう言って苦笑いを浮かべた。
亜金よ。
主は、今、どこにいるのだ?


※この物語は、フィクションです。

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