SSブログ

かみさまのにっき [かみさまのにっき]

3月20日


今日は、余にとって特別な日となった。
釈然としない。
だが、これが現実なのだ。


余の携帯に非通知からの電話があった。


「誰だ?」

「ふふふふふ……」

「その声、赤の魔道士か?」

「そうですね。
 だとすればどうします?」

「主を殺す」

「望むところです」

「主は、何処にいる?」

「私は――」


赤の魔道士は、自分の居場所を教えた。
教えてもらった場所は、大きな洋館だった。


余は、万桜に連絡をし赤の魔道士のいる洋館に向かった。

クロたちには、待機してもらうことにした。


「……罠だろうね」


万桜が、呟く。


「ああ……
 でも、行かねばならぬ」

「そうね」


余が、洋館に入ると入り口付近で立っている男がいた。


赤の魔道士だ……


「ようこそ。
 我が屋敷へ……」

「……」

「そして、お別れをしてください。
 この現世に……」

「……」


先手必勝!
余は、赤の魔道士に攻撃を仕掛けた。


神の刃で、切りかかり万桜は音々斬丸で斬りつける。


しかし、赤の魔道士には、効かなかった。


「何故、効かぬ?」

「これが、力の差と言うヤツですよ」

「……」


余と万桜に緊張が走る。


「ボム・アロー」


余と万桜の後ろから炎の矢が赤の魔道士を襲う。


「役者は、揃ったようですね」

「……ずいぶん余裕じゃねぇか!」


現れたのは、ボムだった。


「当り前ですよ。
 3人揃っても私の足元にも及びませんからね」


赤の魔道士は、嬉しそうに笑う。
その笑顔に余は恐怖を覚えた。


※この物語は、フィクションです。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。