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4月1日 [ニート脱出大作戦!Σ]

4月1日


今日は、Find Job !より3件応募しました。
職種はバラバラですが、実務経験がなくても大丈夫なところを選びました。

まずは、書類選考……

受かることを祈ります。

亜金友人帳 [亜金友人帳]

4月1日

それは、雨が降る肌寒い春の始まりの出来事だった。
俺は、その日。
両親と姉を亡くした。

それから、11年過ぎた今、俺はその場所へと戻ってきた。

正直、辛い思い出しかないこの場所に戻ってくるなんて思ってもいなかった。
中学卒業までは、施設を転々としてなんとかやって来た。

だけど、高校からはそうは行かない。

大人の事情で援助が受けれなくなったためだ……
なので、俺は、バイトをしながら高校に通うことになる。


「六花。
 そろそろ皐月荘に着くよ」

「きゅい?」


六花とは、猫の妖怪。
すねこすり。


俺が、友人帳に記載した2人目の妖怪だ。
すねこすりは、比較的に無害の妖怪で、歩く人間のすねとすねの間を歩くことを生きがいとする妖怪だ。

俺の友人帳の力で、すねこすりは、普通の人間にも見えている。
俺は、六花を抱き上げると、肩に乗せた。


「可愛い猫ちゃんですね」


女子高生が声を掛ける。
暖かそうな性格で冷たい空気の女性。

俺は、距離を置きつつも軽く返事をした。


「そうですか?
 ありがとうございます」

「触ってもいいかな?」

「それは、六花に聞いて下さい」

「六花?」

「あ、この猫の名前です」

「かわいいね。
 六花ちゃ」


女の子は、そう言って六花の首を撫でる。
六花は、気持ちよさそうに喉を鳴らす。


「貴方、この辺では見かけない子ね」

「あ、はい。
 今日、初めてこの街に来ました」

「へぇー」

「あの道に迷ってしまって、道を尋ねてもいいですか?」

「あ、はい。
 ワタクシメで、わかることでしたら」

「あの皐月荘って、言うのですが……」

「あ、皐月荘……
 玉藻ちゃんが住んでいるアパートだ」

「うん?」

「案内するよ」


女の子は、そう言って俺を皐月荘まで案内してくれた。

さぁ、楽しいことがいっぱいあるといいな。


※この物語は、フィクションです。

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