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亜金友人帳 [亜金友人帳]

4月5日


今日は、今回行く学校の入学式がある。
中学までは、気味悪がられ、施設を転々としていたため長く同じ学校にことがない。

俺は、制服に着替えると学校に向かった。
この学校では、友達は作る気には、なれない。
なったとしても、すぐに離れていくだろう。

妖怪が見える人間なんて、気持ち悪すぎる。


俺は、郵送されたはがきに書かれた教室に向かった。


「あ……!」


1人の女の子が、俺の方を見て近づいてくる。


「あ、君は……」


ここに来た時に道を教えてくれた女の子だった。


「同じクラスだったんだね」

「そ、そうだな……」

「私、笹鈴、白凪 笹鈴(しらなぎ ささね)
 貴方は?」

「俺は、亜金。詩空 亜金。」

「亜金ちゃね。
 覚えた♪♪」

「どうした、笹鈴。
 知り合いか?」


目つきの鋭く前髪の長い男が現れた。


「座来栖君。
 この子、亜金君。
 さっき友達になったんだ」

「そうか……
 俺は、稲妻 座来栖(いなずま ざくるす)。
 まぁ、適当に頼むわ……」

「あ、ああ……」

「なんだ、知り合いが居たのか?」


そう言って現れたのは、プレゲトンさん。


「お前は、友達が出来なさそうな顔をしているが……
 友達が出来て良かったじゃないか」

「……よかったですね」


タナトスさんも現れ、レテさんも現れる。


「あ、プレちゃにタナちゃにレテちゃ、久しぶり」


笹鈴さんが、3人に手を振る。


「うん、お久しぶりだな。
 まさか、同じクラスになるとは……」


静かに始まるだろうと思われた俺の新学期。
少し賑やかに始まりそうだ。


※この物語は、フィクションです。


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