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亜金友人帳 [亜金友人帳]

4月26日


昨日のホットケーキの件は傑作だった。

結局プレさんは、ホットケーキには、ノータッチでタナトスさんと玉藻が作ってくれた。


フワフワした食感のホットケーキ。
物凄く美味しかった。


そして、今日の昼。
プレさんが、リベンジと今日は家庭科室でたこ焼きを作るらしい。

突然の申し出にも関わらず……

それを許可した教師も凄いと思う。


プレさんが、楽しそうに授業を聞いている。

さて、今日のたこ焼きは成功するのか?

たこ焼きじゃなくたい焼きを作ったら面白いのにな……

俺は、そんなことを思いながらふと思った。

俺、この学校に馴染めているんだな……
こんな気持ちになったのは、初めてかもしれない。


妖怪が見える俺も不思議とこの学校に来て以来、六花以外の妖怪にはそんなに遭遇していない。

これが、いいことなのか悪いことなのかはわからない。

でも、そのせいで気持ち悪がられることなどない。
これは、いいことなのだと思う。


俺は、ゆっくりと窓の外を見る。

六花が、蝶々を追いかけている。

平和だ……

ふと海藤の方に視線を向けると海藤も六花の方を見ている。
そこに殺意というモノは感じれなかった。

なんていうのだろう……
暖かいモノを感じた。


もう危害を加えないでくれたらありがたいのだが……


次に玉藻の方に視線を移す。

玉藻は、真剣に授業を聞いてノートにメモを取っている。

真面目だな……


そんなことを思いながら玉藻の似顔絵をノートに書いてみる。
我ながら傑作。
物凄く下手だ……


俺は、字と絵は物凄く下手なのだ。


俺は、苦笑いを浮かべると黒板に書かれた内容をノートにまとめた。

うん。
字も下手だ……


少し切なくなった。
もう一度玉藻の方を見た。

玉藻の頭の上に狐のような耳が出ている。

あれ?
さっきあんなのあったっけ?

玉藻のお尻には尻尾が出ている。


あれ?あれもさっきなかったよね……

笹鈴さんの方に視線を移すと笹鈴さんも玉藻の方を見ている。
どうやた笹鈴さんも玉藻の耳と尻尾に気付いているみたいだ。

笹鈴さんの顔の表情が曇っている。

玉藻?何かの冗談かな??
玉藻ギャグかな??


まぁ、いっか……


気にしないのが吉だ。


※この物語は、フィクションです。

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