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亜金友人帳 [亜金友人帳]

5月5日

世間では、ゴールデンウィークと言われているけれど……
俺は、しがない学生。
今日は、もちろん休日。


今日こそは2度寝をするぞと時計の針を見たのが朝の9時。


そしたら、すぐにインターホンが鳴った。


「だ、誰だろ……」


俺は、恐る恐る玄関の扉を開けた。


「おはようございます。
 亜金さん」


タナトスさんが、そこに居た。


「えっと……」

「実は、付き合ってほしいところが、あるのです……」

「え?」

「清空さんが、成田山でお札を貰ってきてほしいそうなのです」

「成田山……寝屋川の?」

「そうです……
 無理なら、私1人で行こうと思いますが……」


清空さんの頼みじゃ断れないな……


「準備をするから少し待ってくれる?
 俺も行くよ」

「はい。ありがとうございます」


タナトスさんは、ニッコリと微笑むとお辞儀した。
俺は、すぐに準備を済ませるとタナトスさんと成田山に向かった。


「ってか、車が無いのにお祓いしてもらえるのかな?」

「どうなんでしょうね……
 清空さんは、急用が出来たので行けなくなったようなので仕方がないです……」

「そっか……」


日を改めればいいのに……


俺は、そんなことを思いながらお祓いを受けた。


帰りに成田山の前にあるお饅頭屋さんに向かい餅パイとわらび餅を買って帰った。


昼は、どこかで外食にしようかと思ったけど……
タナトスさんが家で何かを作ってくれると言ってくれたので家ご飯にした。


焼きカレーをご馳走になった。
焼きカレーのご飯は、ターメリックライス。
これが、カレーと卵とチーズが上手い具合にマッチして美味しかった。


「タナトスさん、料理が上手なんだね」

「料理好きなんです。
 そして、食べてくれる人も好きです」

「え?」

「レテちゃんもプレちゃんもあんまり私の料理を食べてくれないので、亜金さんが来てくれて嬉しいです」

「タナトスさんの料理、美味しいのに勿体ないなぁー」

「そう言ってくれるの亜金さんと清空さんだけです」


タナトスさんは、そう言って焼きカレーを口に運んだ。
そう言えば、タナトスさんやレテさん、そしてプレさんの関係ってなんだんだろ……
タナトスさんの口ぶりからして昔からの知り合いっぽいけど……
まぁ、今度聞くか。
今は、この焼きカレーを楽しもう。



※この物語は、フィクションです。
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