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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年07月16日


今日は月曜日。
世間では祝日。

だけども俺は、毎日が日曜日。

今日も、歩ちゃんたちは勉強らしい。
なので、隼人君と愛ちゃんを連れて歩ちゃんたちが勉強している教室に冷やかしに行った。


すると、はるか先生が教壇に立ち歩ちゃんたちに勉強を教えていた。

歩ちゃんは、俺の存在に気が付くと俺に手を振った。
それを見たはるか先生も、俺の存在に気付く。
そして、教室のドアを開ける。


「また、貴方ですか?」

「あ、すみません。
 なんか、歩ちゃんたちが、勉強していると聞いたので遊びに来ました」

「貴方にとってそれは、遊びかも知れません。
 ですが、子供たちにとって勉強は仕事なんです」

「すみません……」


なんか、怒られた。


「もしかして、貴方。
 ロリコンですか?」

「え?」


はるか先生のあまりの発言に俺は、目を丸める。


「違うよ。
 この人、こう見えて彼女いるよ」


隼人君が、そう言ってフォローを入れてくれる。
彼女じゃないけど……


「そうなの?」

「うん。
 とっても綺麗な人だよ」

「へぇー。
 そんなに綺麗なのなら、私も見てみたいです。
 写メ見せてください」

「えっと……
 昨日、機種変更したので、写真はないです」

「そうなのですか?
 残念です」

「すみません……」

「あ、私写真持っているよ」


愛ちゃんが、そう言って携帯をポケットから取り出す。。
びっくりすることに愛ちゃんもスマホを持っていた。


「はい、写真」


愛ちゃんは、そう言って携帯に移った写真を俺たちに見せてくれた。

俺と美穂が、一緒に移っている写真だった。
同じ布団で寝ている。


「へぇー
 ラブラブなんですね」


はるか先生の視線が痛い。


「いつのまにこんな写真を撮ったの?」


俺の問いに愛ちゃんは、ニッコリと微笑んだ。


「お兄さんたちが昼寝しているときに撮ったの」

「へ、へぇ……」

「愛ちゃん、盗撮は犯罪だからダメだからね」


はるか先生が、そう言うと愛ちゃんは頷いた。

うん。

これは、俺も恥ずかしい。

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