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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年07月26日


「亜金さん。
 ちょっと外でお昼ご飯食べませんか?」


そう言ったのは、銘先生だった。


「いいですけど……
 なんかあったんですか?」


デートの誘いとかそう言う感じじゃない。


「ちょっと亜金さんと行きたい所があるんです」

「ほむ。
 まぁ、暇だから何処にでもついて行きますよ」

「うん。
 ごめんね……」

「いえ、気にしないでください」


俺は、支度を済ませると銘先生と一緒に病院を出た。

向かった先は、喫茶萌萌。
萌ちゃんの喫茶店だ。


「いらっしゃいませー」


元気な萌ちゃんの声が、喫茶店中に響き渡る。


「萌ちゃん!
 もう、働いてもいいの?」

「働かないと落ち着かなくて……」

「そんなことだろうと思ったから来たのよ」


銘先生が、ため息交じりに答える。


「銘ちゃん……」


萌ちゃんが、目を丸くさせて驚く。


「今日は、怒りに来たんじゃないわ。
 ご飯を食べに来たの」

「ご飯?」

「オムライス」


銘先生がニッコリと笑う。


「わかった。
 とびっきりでっかいヤツを作るね!」


萌ちゃんは、そう言って笑う。


「萌ちゃんと銘先生って知り合いなんですか?」

「大学時代にこの喫茶店に来て以来、ずっとここの喫茶店にハマっているの」


銘先生が答えてくれた。


「それからずっと仲良しなのよー」


萌ちゃんが嬉しそうにニッコリと笑う。

仲良いんだな……
なんとなく、そんな感じがした。


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