SSブログ

まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年08月18日


「うーん。
 まだかな?」


俺は、焦りながら美穂に話しかける。


「亜金、落ち着きなよ。
 亜金の子じゃないんだしさ……」

「そうだけど……」


俺は、分娩室の前をウロチョロ歩く。


「ゆかりさんの赤ちゃん産まれるの?」


歩ちゃんが、そう言って心配そうに近づいてくる。
愛ちゃんや元太君、隼人君に充君も一緒に居る。
そして、何故だか小太郎も一緒に居る。


「うん。
 もうちょっとで産まれるんだけど……
 なかなかの難産みたいね」


美穂が答えると愛ちゃんが呟く。


「私たちもこんな風に産まれたのかな?」

「そうだぞ、みんなこうやって心配されて産まれてくる。
 生まれた時は、みんなで祝福するんだぞ?」


俺が、そう言うと子供たちが声をそろえて頷く。


「うん!」


和やかな空気が、包み込む。

しかし、その空気は、すぐに壊れる。


「ゆかり!ゆかりはいるか!」


小十郎が、叫び声をあげてやって来た。


「また、来たよ……」


美穂が、ため息をつく。


「貴様!ゆかりの!」


小十郎は、俺を見つけ睨みつけると俺に近づいてくる。
そして、拳をあげ俺を殴る。
再び拳をあげた時、小太郎が小十郎の腕を掴み押さえつける。


「あー。
 なんだ、傷害の現行犯で逮捕する」


小太郎は、そう言ってため息をつく。


「離せ!離せ!俺は、ゆかりに会いに来たんだ!」

「ゆかりさんに何の用なんだ?」


俺の問いに小十郎は答える。


「決まってるんだろ?腹を蹴るんだよ!流産させるんだよ!
 アイツは、俺の玩具だ!子供を産むなんて絶対に許さない!」


俺は、小十郎を睨んだ。


コイツは、コイツだけは許せない。


「亜金、腹が立つのはわかるが殴るなよ?」


小太郎が、そう言うと警備員の人が何人か俺たちの近くにやってきて、小十郎を押さえた。

そして、小十郎は、傷害の現行犯で逮捕されることになった。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

内科 [日記]

8月18日

今日は、内科に行ってきた。

針灸を進められた、だけどこれを親に相談しても前と同じように、「眼球下垂が、原因だ!」と決めつけている。
だから、相談できない。
お金ないしね……

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。