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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年09月13日


曇り。
でも、暑い……

秋も始まるのにこの残暑……
病院の中は、快適だけど暇だ。


今日は、病院内を散歩。
すると調理室に1人の影が……
この病院、料理を自分でも作れるようになっているんだけど……
その辺は、流石ホスピタル兼用の病院だと思った。
料理が趣味な人も材料さえ揃えれば、誰だって料理を作れる。
これは、いいことだと思う。


俺は、病院の中に入る。
するとそこには、山本さんの姿があった。


「山本さん、どうしたんですか?」


俺は、声を掛けようか迷ったが、声を掛けてみた。


「亜金君か……
 ちょっと新作のたこ焼きに挑戦しようと思ってね」

「そうですか……」

「亜金君、暇なら一緒に、究極のたこ焼きを作ってみないかい?」

「え?」

「私に、もしものことがあったら……
 亜金君に引き継いでもらいたいんだ……」

「もしものことって……?」

「私もそう長くないらしい」

「え?」

「だから、たこ焼き作りを覚えてくれないかい?」

「わ、わかりました……」


まぁ、覚えて損はないしね……
山本さんの余命のこともきになるけどここはひとつ自分磨きの為に究極のたこ焼きを極めるか……


俺は、山本さんと一緒にたこ焼き作りに挑戦した。


山本さんに筋があると褒められた。
そうして、楽しいたこ焼き作りが、はじまった。

これから、毎日たこ焼きを作るらしい。

これで、毎日退屈しなくて済むぞ……

それにたこ焼きづくりは、楽しい。
たこ焼き作りの後の残ったたこ焼きは、看護師さんたちに別けた。

みんな、美味しいと褒めてくれた。

なんか、嬉しいな。

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