まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]
2012年10月10日
今日は、ノルディックウォーキングたるものを知り銘先生に勧められたので、北新地まで美穂と杖を買いに行った。
店は大きくなく種類も少ないけど、いい杖が買えた。
9450円。
思ったより安く変えたのかもしれない。
でも、美穂がお金を出したので、少し罪悪感が……
帰りは、大阪駅付近の地下街のお店で、カレーナンを食べて、阪急百貨店にあるモンシュシュでロールケーキを買って病院に戻った
ロールケーキは、3つほど買ってきた。
いつも遊びに来る子供たちの分も入っているし、千春ちゃんや千代田さん銘先生やはるか先生の分も入っている。
充君が少しでも元気になればと思って買って来たのだけど……
充君は、お礼を言った後は、無言でロールケーキを食べた。
歩ちゃんも隼人君も愛ちゃんも戸惑いつつケーキを食べていた。
ケーキを食べていると元太君がランドセルを背負ったまま俺の病室に訪れる。
「あー!
お前らずるいぞ!
俺にも、ロールケーキ食わせろ!」
元太君が、そう言うと美穂が笑う。
「来ると思っていたから元太君の分も用意してるよ」
美穂がそう言って冷蔵庫から元太君の分のロールケーキを出した。
「学校は、どうだった?」
俺は、元太君に尋ねると元太君は、ため息をつく。
「はるか先生の授業の方が楽しいし解りやすいし優しい……」
元太君が、そう言うとはるか先生が苦笑い。
「あら、ありがとう」
「友達は、出来たか?」
「まだ……」
俺の問いに元気なさそうに元太君が答える。
「まぁ、いずれできるだろう」
「そうですよ。
元太君は、僕と違って社交的だしすぐに友達が出来て僕たちのこと忘れます……」
充君が、悲しそうに言うと元太君が怒鳴る。
「そんな訳ないだろ!
死ぬまでお前たちのこと忘れないぞ!」
「絶対忘れないでくださいね……」
充君の声が弱々しく泣きそうな声だった。
「忘れないぞ?
歩や隼人、愛のことも忘れないからな!」
「うん!」
歩ちゃんが、嬉しそうに頷く。
でも、やっぱり充君の元気が回復することは、無かった。
充君の手術の日は、13日……
成功したら、元気になるだろう。
俺は、自分でそう言い聞かせ無責任に納得しようとした。
今日は、ノルディックウォーキングたるものを知り銘先生に勧められたので、北新地まで美穂と杖を買いに行った。
店は大きくなく種類も少ないけど、いい杖が買えた。
9450円。
思ったより安く変えたのかもしれない。
でも、美穂がお金を出したので、少し罪悪感が……
帰りは、大阪駅付近の地下街のお店で、カレーナンを食べて、阪急百貨店にあるモンシュシュでロールケーキを買って病院に戻った
ロールケーキは、3つほど買ってきた。
いつも遊びに来る子供たちの分も入っているし、千春ちゃんや千代田さん銘先生やはるか先生の分も入っている。
充君が少しでも元気になればと思って買って来たのだけど……
充君は、お礼を言った後は、無言でロールケーキを食べた。
歩ちゃんも隼人君も愛ちゃんも戸惑いつつケーキを食べていた。
ケーキを食べていると元太君がランドセルを背負ったまま俺の病室に訪れる。
「あー!
お前らずるいぞ!
俺にも、ロールケーキ食わせろ!」
元太君が、そう言うと美穂が笑う。
「来ると思っていたから元太君の分も用意してるよ」
美穂がそう言って冷蔵庫から元太君の分のロールケーキを出した。
「学校は、どうだった?」
俺は、元太君に尋ねると元太君は、ため息をつく。
「はるか先生の授業の方が楽しいし解りやすいし優しい……」
元太君が、そう言うとはるか先生が苦笑い。
「あら、ありがとう」
「友達は、出来たか?」
「まだ……」
俺の問いに元気なさそうに元太君が答える。
「まぁ、いずれできるだろう」
「そうですよ。
元太君は、僕と違って社交的だしすぐに友達が出来て僕たちのこと忘れます……」
充君が、悲しそうに言うと元太君が怒鳴る。
「そんな訳ないだろ!
死ぬまでお前たちのこと忘れないぞ!」
「絶対忘れないでくださいね……」
充君の声が弱々しく泣きそうな声だった。
「忘れないぞ?
歩や隼人、愛のことも忘れないからな!」
「うん!」
歩ちゃんが、嬉しそうに頷く。
でも、やっぱり充君の元気が回復することは、無かった。
充君の手術の日は、13日……
成功したら、元気になるだろう。
俺は、自分でそう言い聞かせ無責任に納得しようとした。