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ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2013年02月02日


土曜日。
携帯を修理に出した。
その手続きに1時間ちょっとかかったのが結構疲れた。

なので、今日の昼ご飯は、玉藻と一緒に喫茶萌萌に行ってきた。


「いらっしゃいませー」


萌ちゃんが、明るく迎え入れてくれる。


「萌ちゃん、今日も元気だね」

「元気だけが取り柄なので♪」


萌ちゃんがニコニコ笑う。


「何かいいことがあったのか?」


玉藻が、萌ちゃんに尋ねる。


「うん♪
 だって、桃がギフト能力に目覚めたんだよー」

「え?」

「料理の能力なんて素敵じゃない♪」

「そ、そうだね……」


太郎は、桃ちゃんがギフト能力に目覚めたと聞いて、かなり凹んでいたんだけど……
萌ちゃんは、なんか嬉しそう。


「昨日、太郎君と話して色々話して決めたの……
 桃のすべてを受け入れようって、そしたら気持ちが楽になったの。
 瓜は、自分がギフト能力に目覚めないことに凹んじゃってるけどね」

「まぁ、ギフト能力は、子供の憧れの的だからな」

「うん。
 瓜は、仮面ライダーになりたいみたい」

「子供らしくていいね」


俺が、そう言うと玉藻も萌ちゃんも笑った。


「そうそう。
 桃ね、今日は、シュークリームを作ったんだよー。
 亜金君も玉藻ちゃんも食べるでしょ?」

「うん!」


俺は、元気よく返事した。
萌ちゃんは、ニッコリと笑うと俺と玉藻の目の前にシュークリームを出した。


「どうぞ」

「いただきます!」



俺と玉藻は、手を合わせて、そのシュークリームを食べた。
クリームが、口の中で溶ける。
カスタードと生クリームの絶妙なコンビネーション。
あえて言おう。


「うまい!」

「ありがとう。
 桃もそれを聞いたらきっと喜ぶわ」


萌ちゃんは、そう言ってコーラのお代りを出してくれた。
コーラも美味しかった。

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