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ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2013年02月11日


月曜日、曇り。
啓司が手続きをして、今日から警察の特務捜査官となった。

ちなみに特務捜査官は、副職は、OKらしい。
普通の公務員とは、少し違う。

だから、杉浦さんに依頼された記事も書ける。


俺が、部屋を出ると玉藻が、先に待っていた。


「お前も特務捜査官になったんだな?」


玉藻が、そう言ってため息をつく。


「軟禁生活は、つまらないしね……」

「私もだ……」


玉藻が、苦笑いを浮かべたので俺も苦笑いを浮かべた。


「さて……
 とりあえず亜金と玉藻ちゃんは、特殊班だから、階級とかない……
 みんな、同じ土俵から始まり同じ土俵で終わる。
 先輩も後輩もないから、基本タメ口は、OKだ。
 だが、今回の一連の件で、亜金と玉藻ちゃんを快く思ってない輩もいるから注意してくれ」


啓司が、そう言うと俺たちは頷いた。


「わかったよ。
 まぁ、快く思ってない人って大体想像つくけど……」

「まぁ、武藤刑事が、その代表だな……」

「アイツは、あまり好きになれない」


玉藻が、そう言うと後ろから男の日との声が聞こえた。


「別に好かれようとは、思わない……」


振り向くとそこに武藤刑事が居た。


「武藤刑事……?」


俺は、思わず眉間にしわを寄せてしまった。


「そう睨むな……
 それとも嬢ちゃんのイヤらしい過去でも覗いてやろうか?」


武藤刑事が、下品な笑みを浮かべて言う。


「玉藻に手を出したらお前を本気で殺すよ?」


俺が、そう言うと武藤刑事が笑う。


「そん時は、お前は警察全員を敵に回すだろうさ」


そして、そう言い残し何処かに行った。
ホント、アイツのことは好きになれない。

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