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ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――3月25日


俺たちは、裏口から出ると清空さんに言われた通り俺たちは、エレメント・ドール通称EDと呼ばれるロボットを召喚し雪の城に向かった。
雪の城に入ることは、簡単だった。
お姫様の笹鈴さんがいるんだから、全て顔パス。
俺たちはEDを解除し、俺たちは水が居る王室に向かう。
王室のドアを開けるとそこには、綺麗な女性が椅子に座っていた。


「だれかと思えば、笹鈴か……」


水が、冷たく言い放つ。
そして、視線を俺とピノに移す。


「亜金ちゃんじゃない!
 それに兵器もいっしょに連れてくるなんて……
 我が娘にしては、やる!」


水が歓喜の声を上げる。


「お母様!
 もうイケメンを氷漬けにしてコレクションをするのは、止めてください!」


笹鈴さんが、涙目で水に訴える。


「そうじゃのう。
 その亜金を渡してくれれば考えてやってもいいぞ?
 亜金と契りを交わせば若き美しき日々に戻れる。
 亜金を一緒に居れば、老いも死も関係ない……
 私は、永遠の美を手に入れれる!」

「亜金ちゃんは、渡さない!」


笹鈴さんは、そう言って剣を抜いた。


「母に刃を向けるか?
 ならば、仕方がない。
 主らを殺して亜金を奪い永遠の若さを手に入れる」


水は、そう言って自分の周りの水分を凍らせ氷の刃を作る。
俺も構える。


「プレゲトン!
 我が身に纏いし刃となれ!」


俺が、そう言ってプレゲトンの手を握り締める。


「きっちりと働きなさいよ!」


プレゲトンが、そう言うとプレゲトンの金色の髪が赤く輝き俺の腕に一本の大剣が現れる。


「炎属性か……」


水は、そう言って氷の刃を俺の方に向けて放つ……
俺は、プレゲトンを一振りし、その氷の刃を切り落とす。
すると蒸気が、辺り一面に広がる。


「これは……ガス?」


俺は、そのまま意識を失い。
気が付けば牢の中にいた。

俺の手足の自由は効く。
でも、笹鈴さんと座来栖君は、縛られている。


「さぁ、亜金ちゃん。
 貴方の時の巡礼者の力を見せなさい。
 そこの小娘を抱き若返るか試すのよ!」


水の言葉が牢の中に響く。
笹鈴さんの顔が青ざめる。
仮に笹鈴さんを抱いても笹鈴さんは、若返らない。
俺の能力は、若い女の子には効果がないのだ。
毎日抱けば、歳は取らないのだけど……
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