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ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――4月29日


「炎がダメなら氷の息ならどうだ?」


クレハは、そう言って氷の息を俺のEDに向かって吐く。
俺は、一瞬怯む。
するとプレゲトンが鼻で笑った。


「案ずるな、炎は氷を解かす。
 この程度の氷……
 私が、乗るフェアリー・セットのまえでは無意味だ」


プレゲトンの言う通りマッド・ブレスの氷の息は、フェアリー・セットには通用しなかった。


「亜金、地獄の業火を見せてやれ!」


プレゲトンの体が、光る。


「わかった。
 プレゲトン、俺に力を貸して!」


フェアリー・セットの両手に大剣が、現れる。
大剣は、赤く光り黒い炎が纏う。


「む……
 この力、まさか……」


クレハの顔に笑みが零れる。


「燃え尽きろ!!!!」


俺は、マッド・ブレスを真っ二つに斬った。


「まさしく、この力は……!!」


は、そのまま爆発しクレハの姿に戻った。


「さぁ、大人しく投降しろ!」


星さんが、そう言ってムチをクレハに向ける。


「さて、どうしようか……」


クレハは、ケラケラ笑う。


「なにが可笑しい!」


星さんが、怒鳴る。
すると一つのビームが、エルフマンの方に飛んでくる。
それを空猫さんが、扇子で受け止める。


「星さん、熱くなりすぎ……」


空猫さんが、ニコニコ笑いながらビームが飛んできた方を見る。


「初めての人は初めまして……
 そうでない方はこんにちは」


そう言って現れたのは、中川圭だった。


「貴方は!」


星さんが、中川圭の方を目を丸くさせて驚く。
そう、勇者王中川圭。
恐らく人では、最強の部類に入る男だ。


「クレハ、何を遊んでいる。
 招集がかかっている、戻ってこい」


中川圭が、そう言うとクレハは、無言で姿を消した。
中川圭も、すぐに姿を消した。
またもや中川圭、いったい何が目的なんだ?

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