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ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生80 [ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生]

「お?
 マカちゃん見つけた!」


志郎は、嬉しそうな顔をしてマカに猛スピードで突っ込んできた。
マカは、そのスピードに追い付き、その攻撃を避けた。


「ありゃ?」


志郎は、不思議そうにマカの方を見た。


「なに、お前、修行でもしてきたわけ?」

「だったら、何?」


マカは、志郎の方を睨んだ。


「あははははは!
 これは、傑作。
 俺に食われる為に強くなるとはな!」


志郎は、嬉しそうに笑った。


「貴方を殺すためよ!」


マカは、そう言ってカマを召喚した。


「魔女マカ!
 お前は、俺が殺す!
 そして、お前の能力を奪ってやる!
 そうすれば、俺は最強だ!」


志郎は、そう言って構えた。
星新一も、呪文の詠唱を始めた。
ボクも体を巨大化させ戦闘態勢に入った。

ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生79 [ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生]

アストラルは、現世との扉の前まで、マカ達を送った。


「さぁ、お行きなさい」


アストラルは、ゆっくりと扉を開けた。


「アストラルさん。
 藤堂さん。
 ありがとうございました!」


マカは、ぺこりと頭を下げた。


「いえいえ。
 頑張ってきなさい。
 私も、藤堂もここから現世の世界を見守ってるから……」

「はい!」


マカが、元気よく返事をすると、マカ達は、扉の向こうへと入っていった。

扉をくぐると、あっという間に現世に辿り着いた。
そこで、マカは、目を疑った。
変わり果てた学校の姿に……


「これは、いったい……?」

「何が、起きたのでしょうね」


星新一が首を傾げた。


「この匂い、知ってる」

「え?」

「中川志郎だ!」


ボクは、そう言って志郎の方を睨んだ。

ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生78 [ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生]

「技と言うモノは、一般人が、一か月やそこらで習得できるものではないわ。
 星新一君みたいな、天才ならすぐに覚えれるみたいだけど……
 貴方には、敵の能力と魔力を奪う能力がある。
 それだけでも凄い事なのよ?」

「ありがとうございます」


マカは、ニシシと笑った。


「さて……
 そろそろ貴方達は、戻った方がいいわ」

「え?」

「さっき、学園から連絡があって、また中川志郎が、襲ってきたらしいの。
 今すぐ、戻って加勢してきなさい!」


アストラルは、そう言うとマカの背中を押した。


「勝てるのでしょうか?」


マカは、アストラルに聞いた。


「今の貴方なら大丈夫よ。
 危なくなったら、藤堂が加勢に向かうわ」

「む?」


藤堂は、アストラルの方を見た。


「よろしくね!」


アストラルは、ニッコリと微笑んだ。

ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生77 [ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生]

藤堂は、ゆっくりと視線をアストラルに向けた。
すると、マカもその視線に気づき戦闘の手を止めた。


「あ、アストラルさん」


マカは、そう呟いた。


「どう?
 新しい技見つけれた?」

「いえ……
 体力ばかりつきました……」


マカは、びくびくしながら答えた。


「そう……
 でも、魔力はあがったみたいね」

「はい。
 それは、なんとか……」

「技は、直接、戦闘で覚えればいいわ」

「え……?
 怒らないんですか?」

「怒らないわよ」


アストラルは、ため息混じりに答えた。

ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生76 [ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生]

「へぇ……
 ネバーデーモンをここまで痛めつけるなんて……
 なかなかやるようになったわね。
 魔力の基礎能力が、随分あがったみたいね」

「ええ。
 おかげで魔力の基礎能力は、あがりましたが……
 これで、志郎に勝てるのですか?」


星新一が、不安げにアストラルに訪ねた。


「貴方は、魔力の素質と技は、多いはずよ。
 だから、魔力の基礎をあげてあげれば……
 どーーーんと化けるのよ」


アストラルは、ニッコリと微笑んだ。


「そう……ですか……」


星新一も、それに押されるような形で頷いた。


「さて、次は、マカちゃんの所に行くわよ」


アストラルは、星新一の手を引っ張ってマカの元へと戻った。

マカと藤堂は、互いに睨みあっている。

マカは、カマを大きく振りかざし、そして振り下ろした。


「カマイタチ!」


マカのカマの刃から、カマイタチの刃が放たれる。

藤堂は、それを弾き飛ばした。

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