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マイミクのtamaさんが殺されたそうです。 ブログトップ
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マイミクのtamaさんが殺されたそうです。 [マイミクのtamaさんが殺されたそうです。]

11月30日


俺は、昨日あれから家の掃除をした。

今日、俺は、大阪を出ようと思う。

住み慣れた場所を出る。
それは、不安でいっぱいなことだった。

だけど、悔いはない。

やっぱり俺に普通の仕事は、向いていないみたいだ。

占いで、世界をさまよおうかと思う。
俺の占いなら、世界に通用するかと思う。


ただ問題なのは、英会話能力だ。


だから、まずは東京に行こうと思う。

東京で、占いの店を開く。
幸い宝くじで当てたお金が一億ほどある。

これが、あれば、そこそこのお店が開けるだろう。

ってか、結構大きなものが出来ると思う。

でも、そこそこでいい。

そこそこのお店を開き。
開きながら英会話教室に通おうと思う。


さらば、枚方。
さらば、大阪。
さらば、我が家。


そして、さらば玉藻。


たまに、墓参りに来るからな……


俺は、そう思い枚方の駅に来た。


「行くのか?」


出迎えてくれたのは、佐久間だった。


「ああ。
 もう、ここは住みにくいからな」

「そうか……
 俺にできることがあったら、いつでも言ってくれ」

「ああ。
 ありがとう」


俺は、佐久間に手を振った。

空は、心とは正反対に晴れやかで、青く染まっていた。


※この物語は、フィクションです。


おわり


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マイミクのtamaさんが殺されたそうです。 [マイミクのtamaさんが殺されたそうです。]

11月29日


曇り。
今日は曇り。
そして、もう寒い。


上に一枚羽織っているが、それでも寒い。

今日は、昨日、佐久間に貰ったUSBの情報をもとに嫌がらせをした人の家の近くまでやってきた。

小さな子供が玄関から出てきた。
そして、そのすぐあと女性が出てきた。

歳は、30代半ばといった感じだ。


俺は、能力を使いその人の過去を見た。


ゴミを散らかしたり、落書きしたり……


その他にも何人かの主婦らしい人たちが、散らかしている。

怒りがわなわなと湧き上がるものだと思っていた。
だけど、俺の心はいつになく冷静だった。


冷静でそれでいて、平静だった。


俺がゆっくりとその家に近づく。


女の人が、俺に気付く。


怯えた目で俺の方を見る。


「どうしましたか?」


俺は、知らないふりをした。
この人を咎めても誰も帰っては来ない。


ここに来るまでは、文句の一つでも言おうかと思っていた。
だけど、この人には子供がいた。


「どうして、この町にまだいるのよ!」

「……」


俺は、あえて何にも答えない。


「あんたなんかがいると、この町に安心して暮らせないじゃない!
 早く出て行ってよ!」

「弟の無実は、晴れたはずだ!」

「煙のないところに火は立たないのよ!
 容疑者ってだけで、子供を安心させて学校にも行かせれないわ!」

「……父さんと母さんが、どうして死んだかわかるか?」


ダメだ、言ってはいけない。


「な、なによ……!」

「アンタらに嫌がらせをされたからだ!」


これ以上言ったら、この人は……


「……人殺し」

「人殺しは、アンタ達だ!
 父さんと母さんを自殺に追いやった!
 本当の人殺しは、アンタ達だ!」


言ってしまった。
とうとう言ってしまった。


俺は、この人の未来を見た。
この人は、生涯このことを後悔して生きている。
それは、もう変えられない。
でも、仕方がないと思うことにした。

だって、これは、この人がやった咎なのだから……


※この物語は、フィクションです。


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マイミクのtamaさんが殺されたそうです。 [マイミクのtamaさんが殺されたそうです。]

11月28日


今日は、内科に行ってきた。
この間の検査の結果が出た。

コレステロールと中性脂肪が高いと言われた。

最近、不摂生していたからな……

仕方がないと言えば仕方がないのかもしれない。

とりあえず、中性脂肪とコレステロールを下げる薬を貰いました。


家への嫌がらせはもうない。

流石にもうしないであろう。

と言うより無罪になったのだから、嫌がらせをした人を見つけ出し。
訴えてやりたい所が……


それは、しないことにする。


大人げないとかそう言うのではなく。

悲しいからだ……


下手をすると向こうも自殺してしまう可能性もあるしね……
だけど、このまま何もお咎めなしと言うのは、気が乗らない。


俺は、そんなことを思いながら茶をすすっていると家のインターフォンが鳴った。


「はーい」


俺が、玄関を開けると佐久間がいた。


「また、謝罪か?
 もう、謝罪はいいぞ?」


俺が、そう言うと佐久間は、照れくさそうに頭をポリポリとかいた。


「今日は、そうじゃなく……
 この家に嫌がらせをしていた人の尻尾を掴んだ」

「そうか……」

「ココに保存してある」


佐久間は、そう言って俺にUSBを渡した。


「そうか……」

「それをどうするかは、猫に任せる」

「ああ。
 色々すまないな……
 でも、いいのか?
 こんなことをして……」

「これは、個人的に調べたことだ。
 何も法には、触れてない」


触れはしていると思うが……
とりあえず、俺はそのUSBを受け取った。
さぁ、俺の復讐がはじまる。


※この物語は、フィクションです。


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マイミクのtamaさんが殺されたそうです。 [マイミクのtamaさんが殺されたそうです。]

11月27日


今日は、選挙の日。
とりあえず、選挙に行ってきました。


大阪維新の会とかいろいろ言われているけど大阪維新の会には、入れませんでした。

大阪が変わらなくちゃいけないのではなく、人が変わらなくちゃいけない。

市長やら府知事とかが、変わっても人が同じならかわらない。

そんなことを思った。


昨日の夜。

テレビのニュースで、玉藻の事件の謝罪会見が行われていた。


「亡くなった猫屋敷さんの家族には、大変申し訳ないことをしたと思っています」


そこからは、何を言っているのか、頭に入ってこない。
ただ、申し訳ないとは、思っていないことだけは、わかっていた。


佐久間は、何度も謝りに来ている。
幸雄さんに関しては、俺が犯人ではないと最初から信じてくれていた。

でも、トップの人間は、そうじゃない。


部下の責任にしている。
まぁ、上の人が、犯人と決めていたのかどうかはわからない。


あの人達にとっては、沢山ある事件の一つでしかないのだろう。
だから、腹は立つけどどうすることもできない。


今日は、久しぶりに占いの仕事をするか……

もうすっかりと寒い。

玉藻に作ってもらったマフラーとジャケットを着て枚方市駅付近で待つ。


「あ、占いの人……」


女の子が、そう言って俺の近くに小走りでやってくる。


「こんにちは」


俺は、ゆっくりと挨拶をした。


「あの、ずっとあなたのことを待っていました」

「え?」

「あの、よく占いが当たると聞いていたので……
 でも、あの……最近、占い師さんが、来ていなかったので……
 その、占いをしてもらえず終いで……」

「そっか、ごめんね。
 いろいろあって……」

「いえ、その……
 私の恋愛運を占ってください!」

「あ、うん……
 俺は、素直な未来しか見れないけどいい?」

「……はい」

「じゃ、占うね……」

「ありがとうございます!」


女の子は、ペコリと頭を下げた。
俺は、女の子の未来を見た。
そして、変な未来が見えた。


「え……?」

「どうしました?」

「男の人が空から降ってくる」

「え?」

「ごめん、暫くサボっている間に腕が落ちたみたいだ……
 料金は、いらないよ」

「……ありがとうございます!」


女の子は、ペコリと頭を下げるとその場を去った。
これで、いいのか?



※この物語は、フィクションです。

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マイミクのtamaさんが殺されたそうです。 [マイミクのtamaさんが殺されたそうです。]

11月26日


今日の朝。

警察署に呼ばれた。

謝罪したいそうだ。

俺のこと弟のこと。
家族のこと。


謝られた。

謝られたら帰ってくるのだろうか?

渡されたちっぽけな金。

それが、謝罪だそうだ。


誰かが責任を取るわけでもなく。
誰かに責任を取らせるわけでもなく。


謝るだけだった。


形式だけの謝罪。


ちっとも胸が晴れなかった。


「もういいです」


俺は、そう言って部屋を出た。
すると、そこには佐久間がいた。
佐久間が、申し訳なさそうに俺に謝る。


「すまなかった……!」

「佐久間……」

「俺達の責任だ……
 俺達が、きちんと捜査を行わなかったから、弟さんは……」

「佐久間、俺は別にお前を怒っているわけじゃない」

「だが……!」

「どうすることもできないし、どうされてもお晴れるわけじゃない。
 だから、謝るな」


俺は、そう言って佐久間の肩をポンポンと二回叩いた。
そして、その場を去った。


この場所には、長くいたくなかった……


俺が、警察署を出ると沢山のマスコミが、集まってきた。


「今の気分は、どうですか?」

「……」


いいわけがなかろう。


「弟さんの罪が、晴れて良かったですね!」

「……」

茶虎は、もう死んだ。


「なにか一言お願いします」

「弟が死んだのは、アンタらのせいだ」

「はい?」

「父や母を殺したのは、アンタらだ!」

「それは、どういう意味ですか?」

「わかる人にだけわかる言葉です」


俺は、そう言うと走った。


マスコミ達は、追いかけては来なかった。

昼間のニュースで、問題発言として取り上げられていた。
あぁ、俺の就職が遠のくな……

俺は、虚しく笑った。


※この物語は、フィクションです。

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