さよならのかわりにありがとうをもういちど [日記]
がおーーーん
ライオンが、顔だけ出して吠えてます。
Goccoで、書いている、「さよならのかわりにありがとうをもういちど」ですが……
ブログでも、少し読めるようにしたいと思いましてー
一話だけ、今から記載します!
続きは、声があったり気まぐれだったりで、公開していこうと思います。
それでは、スタート!
---------------------------------------
「化け物」
ふとその言葉共に、石が僕に投げられる。
これは、4歳の頃、幼稚園の時の記憶。
痛い……
僕は、そうして化け物と言われるのかわからなかった。
化け物って意味さえもわからなかった。
「お前、化け物なんだろ?
お母さんが言ってた!」
「……」
僕は、何も言い返せない。
だって、僕が化け物である事は、僕自身が1番わかっているから……
僕の病気は、レックリングハウゼン病(通称レック)という難し病気。
難しい事はわからないけど、3000人に1人の割合で発症する。
でも、両親のどちらかがレックだと2分の1で発症する。
僕の場合は、前者だ。
生まれた時は、普通だった。
普通の赤ちゃんで両親に愛され、親戚にも愛され、近所のお姉ちゃんにも愛されていた。
なのに、去年僕は、レックを発症してしまった。
するとどうだろう……
みんな、手のひらを返すように僕を避けるようになった。
「なんとか言えよ!
化け物!」
僕は、また石を投げられた。
痛い……
<< 2 >>
僕は、ゆっくりと頭に手を当てた。
べったりと赤い血が、手にくっついた。
「うわ!
化け物が血を流したぞ!
逃げろ!!」
待って!逃げないで!
僕、怒らないから……!
怒らないから、みんな離れていかないで!
僕は、心の中で叫んだ。
だけど、誰の心にも響かない。
ただ嫌われるだけ。
僕は、一人ぼっち。
ただ、寂しい。
寂しい。寂しい。
僕は、その後、幼稚園の先生が呼んだ救急車によって病院に行った。
5針縫った。
少し痛かった。
でも、大丈夫。
大丈夫。大丈夫。
痛くない。痛くない。痛くない。
僕は、頭が痛くて泣いているんじゃない。
心が痛くて泣いているんだ。
その日、僕とお母さんと石を投げた子とそのお母さんが幼稚園に呼び出された。
<< 3 >>
「どうして石を投げたのかな?」
幼稚園の先生が、石を投げた子に質問した。
「こいつが、化け物だからいけないんだ!
化け物は、退治されるべきなんだ!」
石を投げた子が、涙目でそう言った。
「彼方君は、化け物じゃないでしょ?」
先生は、そう言って男の子の顔を見た。
「化け物じゃん!」
「先生?
ウチの子は悪くありません。
その子が、化け物だからいけないんです!」
その子のお母さんが、そう言って先生を睨んだ。
「申し訳ありません」
僕のお母さんが、謝った。
ねぇ、お母さん、どうして謝るの?
「こんな子、産まなきゃ良かった」
ねぇ、お母さん、僕、何か悪いことした?
<< 4 >>
「まさか、こんな化け物になるなんて……」
お母さんは、そう言って涙を流した。
僕が、悪いの?
僕は、化け物だからいけないの?
ねぇ、答えてよ!
だけど、僕の声は、出ない……
だけど、僕は声を出さない……
なぜなら、僕は、自分の声が嫌いだから。
「本当に、申し訳ございません」
お母さんが、涙を流しながら深ぶかく頭を下げた。
お母さん泣かないで……
僕は、涙を静かに流した。
「提案があります」
石を投げた子のお母さんが、手を挙げた。
「彼方君には、この幼稚園は辞めてもらうのはどうでしょう?」
「……」
お母さんは、何も言わない。
ただ、静かに頷いた。
<< 5 >>
「彼方君は、この幼稚園にはふさわしくないと思います。
お友達も、1人も居ないようですし……
化け物が居る幼稚園になんて、安心して幼稚園には通わせれないわ!」
「そんな!
彼方君は、化け物じゃありません!」
先生は、大きな声で言った。
ねぇ、先生、本当にそう思ってる?
僕、知ってるんだよ。
皆が、僕に苛められている所を見て、一緒に笑っていた事を……
幼稚園に僕の味方なんて1人も居ないって事を……
だから、僕は幼稚園を辞める事に抵抗はしない。
辞めさせたければ、辞めさせればいいんだ。
「わかりました。
彼方は、この幼稚園を辞めさせます」
「最初から、来させなければよかったんです!
そうすれば、彼方君も痛い思いをしなくてすんだんです」
「すみません、すみません」
お母さんは、ひたすら謝り続けた。
ねぇ、お母さん。
どうして謝るの?
僕が、化け物だから?
<< 6 >>
その日、僕が、幼稚園を辞めることで話がついた。
幼稚園に友達なんか1人も居ない。
だから、寂しくなんかない!
僕は、僕にそう言い聞かせた。
次の日から、僕を迎えに来るバスは来なくなった。
でも、幼稚園に行っている時間になると、僕は家を追い出された。
「夕方まで帰ってこないで!」
お母さんは、そう言うと家のドアを閉めた。
僕は、唇をかみしめた。
お母さんに嫌われるのは辛いな……
僕は、自転車を来いで家から離れた。
もう、嫌だ……
僕は、青信号から赤信号になったのを確かめると自転車のペダルを漕いだ。
そう、僕は、この世からさよならするんだ……
僕は、この世界が嫌い。
この世界は、僕が嫌い。
なら両想い。
僕が、死んでも誰も悲しむ事はないのだから……
<< 7 >>
僕は、この世界が嫌いだ。
僕は、この世界が大嫌いだ。
だから、僕なんて死んでしまえばいいんだ。
大きなトラックが、僕の体を突き飛ばす。
僕の体は、宙を浮き。
そして、僕の体が地面にたたきつけられる。
痛い……
痛い……
痛いよ……
痛いって事は、僕は生きてるの?
ヤダよ。
僕、死にたいよ……
救急車のサイレンと共に僕の意識が遠くなっていった。
<< 8 >>
僕が気付いた時
僕は、白い天井の下にいた。
「気がついた?」
看護婦さんが、僕に話しかけてきた。
「うん
僕、死ななかったの?」
「死にたかったの?」
看護婦さんが、ニッコリと微笑んだ。
もしも僕が死のうとしている事がばれたら止められる。
だから、僕が自分で死のうとした事は、黙っておこう。
「そうじゃないけど……」
「なら、神様にお礼を言うのよ?
彼方君、もしかしたら、死んでいたかも知れないのだから……」
僕は、神様にお礼を言わなきゃいけないの?
どうして?
僕は、死にたかったんだ。
そうだ、お母さんはどうしたのだろう?
お母さんに怒られるかな……
「あのお母さんは?」
看護婦さんは苦笑いを浮かべた。
<< 9 >>
「お母さん、お仕事が忙しくて来れないんだって……」
僕は、看護婦さんが嘘をついているのがすぐにわかった。
だって、お母さんは、仕事なんてしていないからだ……
あ、もしかしたら嘘をついているのは、看護婦さんじゃなくお母さんかも知れない。
お母さんは、僕の事をかなり嫌っていたから……
それは、仕方がないよね……
僕は、大きなため息をついた。
看護婦さんは、ニッコリと微笑むと部屋を出て行った。
そして、その日、僕に会いに待合室に来たのは、お婆ちゃんだった。
「お母さんは?」
お婆ちゃんは、何も答えない。
お婆ちゃんは、ゆっくりとした口調でこう言った。
「彼方君、お婆ちゃんと一緒に暮らそうか?」
僕は、何となくわかっていた。
僕は、お母さんに捨てられたの?
僕は、涙が出そうになった。
でも、涙が流れない。
だって、お母さんは僕の事を嫌っていたから……
僕が、居なくなることでお母さんが楽になるのならそれでいい。
僕は、ゆっくりと頷いた。
「じゃ、帰ろうか……?」
僕は、コクリと頷いた。
僕は、それ以来お母さんの姿を見てはいない。
そう、僕は、お母さんに捨てられたのだ……
------------------------------------
以上、一話でした。
どうでしたか?
おもしろくない?
うん。
知ってる。
タイトルは、フリー素材に、フォトショップを使って作成しました。
続きが気になる人は……
居ないかもしれませんが……
グーグルで、「さよならのかわりにありがとうをもういちど」で、レッツ検索です♪♪
ライオンが、顔だけ出して吠えてます。
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それでは、スタート!
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「化け物」
ふとその言葉共に、石が僕に投げられる。
これは、4歳の頃、幼稚園の時の記憶。
痛い……
僕は、そうして化け物と言われるのかわからなかった。
化け物って意味さえもわからなかった。
「お前、化け物なんだろ?
お母さんが言ってた!」
「……」
僕は、何も言い返せない。
だって、僕が化け物である事は、僕自身が1番わかっているから……
僕の病気は、レックリングハウゼン病(通称レック)という難し病気。
難しい事はわからないけど、3000人に1人の割合で発症する。
でも、両親のどちらかがレックだと2分の1で発症する。
僕の場合は、前者だ。
生まれた時は、普通だった。
普通の赤ちゃんで両親に愛され、親戚にも愛され、近所のお姉ちゃんにも愛されていた。
なのに、去年僕は、レックを発症してしまった。
するとどうだろう……
みんな、手のひらを返すように僕を避けるようになった。
「なんとか言えよ!
化け物!」
僕は、また石を投げられた。
痛い……
<< 2 >>
僕は、ゆっくりと頭に手を当てた。
べったりと赤い血が、手にくっついた。
「うわ!
化け物が血を流したぞ!
逃げろ!!」
待って!逃げないで!
僕、怒らないから……!
怒らないから、みんな離れていかないで!
僕は、心の中で叫んだ。
だけど、誰の心にも響かない。
ただ嫌われるだけ。
僕は、一人ぼっち。
ただ、寂しい。
寂しい。寂しい。
僕は、その後、幼稚園の先生が呼んだ救急車によって病院に行った。
5針縫った。
少し痛かった。
でも、大丈夫。
大丈夫。大丈夫。
痛くない。痛くない。痛くない。
僕は、頭が痛くて泣いているんじゃない。
心が痛くて泣いているんだ。
その日、僕とお母さんと石を投げた子とそのお母さんが幼稚園に呼び出された。
<< 3 >>
「どうして石を投げたのかな?」
幼稚園の先生が、石を投げた子に質問した。
「こいつが、化け物だからいけないんだ!
化け物は、退治されるべきなんだ!」
石を投げた子が、涙目でそう言った。
「彼方君は、化け物じゃないでしょ?」
先生は、そう言って男の子の顔を見た。
「化け物じゃん!」
「先生?
ウチの子は悪くありません。
その子が、化け物だからいけないんです!」
その子のお母さんが、そう言って先生を睨んだ。
「申し訳ありません」
僕のお母さんが、謝った。
ねぇ、お母さん、どうして謝るの?
「こんな子、産まなきゃ良かった」
ねぇ、お母さん、僕、何か悪いことした?
<< 4 >>
「まさか、こんな化け物になるなんて……」
お母さんは、そう言って涙を流した。
僕が、悪いの?
僕は、化け物だからいけないの?
ねぇ、答えてよ!
だけど、僕の声は、出ない……
だけど、僕は声を出さない……
なぜなら、僕は、自分の声が嫌いだから。
「本当に、申し訳ございません」
お母さんが、涙を流しながら深ぶかく頭を下げた。
お母さん泣かないで……
僕は、涙を静かに流した。
「提案があります」
石を投げた子のお母さんが、手を挙げた。
「彼方君には、この幼稚園は辞めてもらうのはどうでしょう?」
「……」
お母さんは、何も言わない。
ただ、静かに頷いた。
<< 5 >>
「彼方君は、この幼稚園にはふさわしくないと思います。
お友達も、1人も居ないようですし……
化け物が居る幼稚園になんて、安心して幼稚園には通わせれないわ!」
「そんな!
彼方君は、化け物じゃありません!」
先生は、大きな声で言った。
ねぇ、先生、本当にそう思ってる?
僕、知ってるんだよ。
皆が、僕に苛められている所を見て、一緒に笑っていた事を……
幼稚園に僕の味方なんて1人も居ないって事を……
だから、僕は幼稚園を辞める事に抵抗はしない。
辞めさせたければ、辞めさせればいいんだ。
「わかりました。
彼方は、この幼稚園を辞めさせます」
「最初から、来させなければよかったんです!
そうすれば、彼方君も痛い思いをしなくてすんだんです」
「すみません、すみません」
お母さんは、ひたすら謝り続けた。
ねぇ、お母さん。
どうして謝るの?
僕が、化け物だから?
<< 6 >>
その日、僕が、幼稚園を辞めることで話がついた。
幼稚園に友達なんか1人も居ない。
だから、寂しくなんかない!
僕は、僕にそう言い聞かせた。
次の日から、僕を迎えに来るバスは来なくなった。
でも、幼稚園に行っている時間になると、僕は家を追い出された。
「夕方まで帰ってこないで!」
お母さんは、そう言うと家のドアを閉めた。
僕は、唇をかみしめた。
お母さんに嫌われるのは辛いな……
僕は、自転車を来いで家から離れた。
もう、嫌だ……
僕は、青信号から赤信号になったのを確かめると自転車のペダルを漕いだ。
そう、僕は、この世からさよならするんだ……
僕は、この世界が嫌い。
この世界は、僕が嫌い。
なら両想い。
僕が、死んでも誰も悲しむ事はないのだから……
<< 7 >>
僕は、この世界が嫌いだ。
僕は、この世界が大嫌いだ。
だから、僕なんて死んでしまえばいいんだ。
大きなトラックが、僕の体を突き飛ばす。
僕の体は、宙を浮き。
そして、僕の体が地面にたたきつけられる。
痛い……
痛い……
痛いよ……
痛いって事は、僕は生きてるの?
ヤダよ。
僕、死にたいよ……
救急車のサイレンと共に僕の意識が遠くなっていった。
<< 8 >>
僕が気付いた時
僕は、白い天井の下にいた。
「気がついた?」
看護婦さんが、僕に話しかけてきた。
「うん
僕、死ななかったの?」
「死にたかったの?」
看護婦さんが、ニッコリと微笑んだ。
もしも僕が死のうとしている事がばれたら止められる。
だから、僕が自分で死のうとした事は、黙っておこう。
「そうじゃないけど……」
「なら、神様にお礼を言うのよ?
彼方君、もしかしたら、死んでいたかも知れないのだから……」
僕は、神様にお礼を言わなきゃいけないの?
どうして?
僕は、死にたかったんだ。
そうだ、お母さんはどうしたのだろう?
お母さんに怒られるかな……
「あのお母さんは?」
看護婦さんは苦笑いを浮かべた。
<< 9 >>
「お母さん、お仕事が忙しくて来れないんだって……」
僕は、看護婦さんが嘘をついているのがすぐにわかった。
だって、お母さんは、仕事なんてしていないからだ……
あ、もしかしたら嘘をついているのは、看護婦さんじゃなくお母さんかも知れない。
お母さんは、僕の事をかなり嫌っていたから……
それは、仕方がないよね……
僕は、大きなため息をついた。
看護婦さんは、ニッコリと微笑むと部屋を出て行った。
そして、その日、僕に会いに待合室に来たのは、お婆ちゃんだった。
「お母さんは?」
お婆ちゃんは、何も答えない。
お婆ちゃんは、ゆっくりとした口調でこう言った。
「彼方君、お婆ちゃんと一緒に暮らそうか?」
僕は、何となくわかっていた。
僕は、お母さんに捨てられたの?
僕は、涙が出そうになった。
でも、涙が流れない。
だって、お母さんは僕の事を嫌っていたから……
僕が、居なくなることでお母さんが楽になるのならそれでいい。
僕は、ゆっくりと頷いた。
「じゃ、帰ろうか……?」
僕は、コクリと頷いた。
僕は、それ以来お母さんの姿を見てはいない。
そう、僕は、お母さんに捨てられたのだ……
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以上、一話でした。
どうでしたか?
おもしろくない?
うん。
知ってる。
タイトルは、フリー素材に、フォトショップを使って作成しました。
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居ないかもしれませんが……
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2010-05-23 15:06
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