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ネガティブ男とボジティブ女 [ネガティブ男とボジティブ女]

10月8日


昨日のステーキの味は、忘れる事の出来ない事になっただろう。

今日は、はるかさんに言われ、散髪に行って来た。
もう4ヵ月は、散髪に行ってなかったので、かなりすっきりしたのだろう。

はるかさんにも言われた。


「すっきりしたね。
 かなり涼しくなったんじゃない?」

「ああ。
 散髪代ありがとうな」

「いえいえ♪」


はるかさんは、そう言ってニッコリと笑った。


「今日は、何をすればいいんだ?」

「今日はね、スーツを買いに行こうか?」

「え?」

「髪の毛も切った事だし、スーツも新調しましょ♪
 お金の事なら気にしないでね。
 経費で落ちるから♪♪」

「いいのか?」

「大丈夫!
 だって、私は、副社長なんだから♪」

「そっか……
 ありがとう」


そうして、俺達は、スーツを買いに行く事になったのだが……


「赤山とかでいいぞ?」

「ダメよ。
 副社長秘書なんだから、きちんとしたモノを着なさい!」

「でも、高いだろ?」

「うん」

「横領とかにならないか?」

「ならないよー。
 だって、民間だもん。
 公務員が、こういう事をしたら不味いだろうけど、民間なら大丈夫だと思うよー」

「そうなのか?」

「うん」

「でも、シャネルって高いんじゃないか?」

「気にしたらダメだって!
 じゃ、レッツゴー♪♪」


はるかさんは、そう言って俺の背中を押した。


―30分後


「メンズ用のスーツ置いてなかったね。」

「うん」

「残念だね」

「うん」

「また、今度良い店を見つけたら、買ってあげるね」

「いや、だから赤山とかあきやまとかで良いって……」

「ダーメ!
 秘書なんだから、しっかりしたモノを着なさい!」

「わ、わかったよ……」


俺は、肩の力をがっくりと落とした。


「人の上に立つんだから、それなりのモノを着なきゃダメ!」


だ、そうだ。

って事で、続きは、明日につづく


※この物語はフィクションです。
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