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ネガティブ男とボジティブ女 [ネガティブ男とボジティブ女]

10月19日


『君の心にベホマズン』

プロットを書いて提出したら、はるかさんに「却下」と言われました。
亜金です。

どうやら、『ベホマズン』は、他社さんの呪文らしく、それをこちらで、特許を取るのは難しいらしいです。
残念です。

そして、俺は今、任地堂の会社でプロットを書いています。

何も思い浮かびません。
そもそもゲームのプロットと物語のプロットは、少し違います。
でも、基本は同じ。


さて、どうするべきか……


俺が、うーーーんと唸っていると……

俺の頬に冷たい感触が、走りました。


「はい、コーラだよ」

「はるかさん?」


はるかさんが、俺の頬に缶コーラを頬に当てたのです。


「もうお昼だよ」

「え?」


俺が、時計を見たら時計の針は、12時を指していました。


「お弁当持ってきたよ♪♪
 ご飯にしよう?」

「あ、はい」


俺は、はるかさんからお弁当を預かりました。


「今日はね、唐揚げ入れたよ♪」

「あ、ありがとうございます」


はるかさんは、とても嬉しそうだ。
俺なんかと一緒にお昼を食べても楽しくないだろうに……
俺は、基本、喋らない。
話すネタとか一切持ってないから……
だから、楽しくないはずだ。

なのにはるかさんは、ニコニコ笑いながらお弁当を食べている。


「どうして、俺に優しくしてくれるの?」


そう聞きたいけど聞けない。
だって、それで嫌われる事もある訳だし……
何で嫌われるかは、わかんないけど。
今まで女の子に好かれた事なんて一回も無い。
だから、余計に心配になる。
どうか、嫌われませんように……



明日へ続く

※この物語はフィクションです。

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