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小説:片思い~ずっと好きと言えなくて~ [小説:片思い~ずっと好きと言えなくて~]

2月15日


あれから家に帰って色々考えた。
はるかさんには、悪いけど家を色々探した。


通帳と印鑑。
そして、はるかさんのサイフが、何処にも見当たらなかった。
DSのソフト、PSP、携帯、本。
その他諸々のはるかさんが、大切にしていたモノも見つからなかった。


やっぱり逃げたんだ……


俺は、落胆した。
でも、何処へ逃げたんだろう。

俺は、先ほどはるかさん宛に届いた、はるかさんと名字が一緒の年賀状を見つけました。


 あけましおめでとうございます。
 最近連絡くれないけど、元気にしてますか?
 子供生まれたんだって?初孫の顔を見たいです。


文章は、簡潔に書かれていました。
そこには、住所と電話番号が書かれていました。

なので、電話を掛ける事にしました。


「もしもし。
 橘ですが……」


細い女性の声がその名前を唱える。

橘。
はるかさんの名字だ。



「あの俺、亜金と言います。」


俺は、事の経由をはるかさんのお母さんに話した。


「そうですか……
 ご迷惑を掛けてすみません。
 女手1つで、育てたせいか、甘やかしてしまって……
 子供、私が預かります」


はるかさんのお母さんは、小さな声で言った。


「そうですか……
 でも、はるかさんの子供ではないのですよ?」

「え?
 そうなのですか?」

「はい……」


俺は、英字の事も話した。


「それは……」


はるかさんのお母さんは、戸惑った様子で答える。


「その様子だとはるかさん、そちらに連絡はないようですね」

「……はい」

「もし何か連絡があったら、俺の方に連絡をくれるように言ってくれませんか?」

「……はい」


そこで、電話を切りました。


はるかさん。
一体どこに行ったんだろう……?





※この物語は、フィクションです。
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