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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

5月31日


昨日の事を啓司さんに怒られる俺。
遙は、軽く点滴を打ってその後眠っている。
遙を連れていった病院は、注射が上手いので点滴も嫌がらずに遙は、受けてくれた。

と言うか、病院に着くまでに寝てた。

目が覚めた頃には、点滴が終えて、俺の背中だった。

遙をフェアリーテイルに連れて帰ると、銘さんは遙を受け取りそのまま家の中に向かった。


「亜金さん、良いパパになれますよ?」


霞さんが、そう言って笑う。


「……父親か。
 その前に、彼女を見つけないとな」

「彼女いないんですか?」

「ええ……
 年齢=彼女いない歴ですよ」

「えー?」


霞さんが、目を丸くさせて驚く。
まぁ、この歳で年齢=彼女いない歴は、ヤバいよな。


俺は、ため息をついた。


「すぐに彼女ができますよ」


そう言って霞さんは、俺に紅茶を淹れてくれた。


「ありがとうございます」

「出逢いは、待っていても来ませんよ?
 ほら、あの由香ちゃんの孤児院の先生とか美人さんじゃないですか?」

「あの子は、御幸にべた惚れだよ。
 そう言う霞さんは、どうなんですか?
 好きな人とかいないの?」

「私は……」


霞さんは、視線を啓司さんに向ける。
啓司さんも慌てて視線を逸らす。

この二人、まさか出来ているのか?


「……独り身は、俺だけか」


なんか、悲しくなった。
泣いても良いですか?


※この物語は、フィクションです。

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