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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

6月25日


由香ちゃんと遙のお土産にストラップを買い、東京バナナもいっぱい買った。
こんな気分でお土産なんて買いたくなかった。

俺と直美ちゃんは、新幹線に乗ると疲れがたまっていたからか、あまり会話はしないで眠りについた。

そして、俺は遙に起こされる事になる。


「駅、着いたよ」

「あ……」


目を開けると新大阪駅に着いていた。


「あ、直美ちゃん!
 駅着いたよ!」

「あ……
 本当だ……」


直美ちゃんは、大きな欠伸をすると立ちあがった。

俺達は、そのまま新大阪を出て、枚方市までやって来た。


「直美ちゃんは、一旦家に帰らなくてもいいの?」

「今日は、マダオの所に泊まっていく」

「え?」

「1人は寂しいから……
 ダメかな?」


直美ちゃんが、上目遣いで俺の方を見る。


「がおー
 狼になるぞ?」

「じゃ、私は、赤ずきんになる」

「食べられるの?」

「その代わり、マダオには、お腹の解体ショーが待ってるからね。
 お腹に石を入れられるんだよー」

「それは、嫌だな……」


俺達は、そんな話をしながらフェアリーテイルに向かった。

扉を開けると久しぶりに聞く鐘の音。


「亜金だ!!」


と、同時に遙にドロップキックを喰らわされる俺。
膝に当たる。

これが、結構痛い。


でも、少し安心した。
ここには、日常がある。
平和じゃないけど平和な日常が……


「マダオ、蹴られてるのに笑ってる……」


直美ちゃんが、そう言って笑う。
でも、どこか無理している気がする。

早く、みんなが元気になれる日を……
俺は、望む。


※この物語は、フィクションです。

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