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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

6月28日


社長さんの納骨が終わり。
ようやく落ち着くひと時。
49日が終わるまでは落ち着かないだろうけど……


俺は、久しぶりにフェアリーテイルにて1人で紅茶を飲む。


「亜金、亜金、亜金!」


遙が物凄い高いテンションで、話しかけてくる。

ハードボイルドを極めたいのだが、なかなかそれは、叶わないようだ。



「遙、どうしたんだ?」

「私、水族館に行きたい!」

「……ダメだ」

「亜金と一緒なら大丈夫だって!」

「お前、命を狙われてるかも知れないんだぞ?」

「だってもう、2ケ月以上、喫茶店に閉じこもってるんだぞ?
 私だって、外で遊びたい!」

「俺は、遊んでいる訳じゃないぞ?」


橘勤が、能力者の可能性が出たんだ。
遊びに行けば、いつどこでどうやって殺されるかわからない。


「本当に仕事なのか?
 お金は、貰ったのか?」


確かにお金は貰ってないけど……


そんな事を考えていると、直美ちゃんが、フェアリーテイルの中に入って来た。


「マダオ!
 やっぱりここに居た!
 自宅に行ったんだけど出てこないから心配したんだからね!」

「あー。
 俺は、一日の大半はここで過ごしているから……」

「そうなの?
 まぁ、いいや。
 今月の給料持って来たわ」

「給料?」

「んっと。
 お礼かな……」

「そんな気にしなくていいのに……」

「お爺ちゃんの遺言書が見つかったの」

「遺言書?」

「マダオにも、その一部が支払われるわ」

「どうして俺に?」

「私の婚約者だからじゃないかな?」


直美ちゃんは、そう言って俺に一枚の封筒を渡した。


俺は、中身を見て驚いた。


書かれていた金額は、一千万円。


「こんな大金貰えないぞ?」

「ただし条件があるの」

「条件?」

「たまにで、良いから私の仕事を手伝ってほしいって」

「仕事は手伝うから、こんな大金は貰えない」


一千万円は、大金だ……


※この物語は、フィクションです。

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